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水辺に潜む危険 水難事故を防ぐには? 坂町の海水浴場では女子中学生が死亡 広島

2024年7月22日 20:13
水辺に潜む危険 水難事故を防ぐには? 坂町の海水浴場では女子中学生が死亡 広島

22日の広島県内の最高気温は、府中市で38.3℃を記録するなど猛烈な暑さとなり、熱中症で26人が病院に搬送されました。危険な暑さに警戒する一方、水の事故にも細心の注意が必要です。

子どもにとっては待ちに待った夏休み。広島市内のプールは「涼」を求める人たちで賑わっていました。

■子供たち
「いえーい!楽しいよ~」

安芸郡坂町の海水浴場では21日、子供を含む3人が溺れ、女子中学生が死亡する事故が起きました。

■救助にあたった人
「お姉ちゃんが妹を何とか水面に上げようとしていたと。ライフジャケットもつけていないということで、より沈みやすくなっていた」

■宮脇靖知アナウンサー
「午前10時30分、きのうのこの時間くらいに事故が発生しました。海面を見ても決して波は高くないし、陸から比較的近い場所でも水難事故が起こるということがわかります。」

警察によると、事故が起きた場所は当時、水深4mから5mほどだったということです。

この海水浴場は沖合に行くほど水深が深くなるわけではなく、浅くなったり深くなったりする特徴があり、実はここに、大きな危険が潜んでいます。

水難学会が実験した映像では、大人でも深いところに入った瞬間に沈んでしまい、なかなか戻ることができなくなっています。
これは足場の砂が崩れ、より深みにはまっていく現象です。

さらに、この海水浴場では波が堤防にぶつかり、流れが上下左右、不規則に変化することもあるといいます。

こうしたことを踏まえ、水場で遊ぶ際はライフジャケットの着用が有効です。

■親子
「何かあったら嫌なので、無料で借りられるので借りました」

午後4時からは、警察や消防、坂町の職員らが集まり、事故の情報を共有しました。再発防止策を検討することにしてます。
【2024年7月22日放送】