白鳳堂が被災地の伝統工芸に「筆」で支援
能登半島地震の被災地を「筆」で後押しする動きです。広島県内の筆メーカーが輪島の伝統工芸職人などの支援に乗り出しました。
白鳳堂 髙本光 常務取締役
「輪島塗の伝統工芸の」製造の現場でお使いいただくような筆になります」
漆塗りの職人が使う大小さまざまな筆。製造したのは、安芸郡熊野町に本社を置く「白鳳堂」です。能登半島地震の被災地に送るため、梱包を進めています。
地震後、大規模な火災が発生した石川県輪島市。
伝統工芸の「輪島塗」も工房や職人が被災し、大きな打撃を受けました。
白鳳堂は、およそ20年前から、この「輪島塗」と化粧筆を組み合わせた商品を作っています。復興の手助けになればとの思いで、支援を決めました。
白鳳堂 髙本光 常務取締役
「必ず再開いただいて、素晴らしい輪島塗を世界にまた発信していただきたいという非常に強い思いがあります」
さらに、被災地の人たちに使ってもらおうと、化粧筆を100セット送ります。
白鳳堂 髙本光 常務取締役
「化粧をすると、気持ちが前向きになって少しでも明るく日々が過ごせるのではないかと」
白鳳堂の筆は、輪島塗の取引先を通じて、現地の職人などに配られるということです。
【2024年2月27日 放送】