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広島県内初の農学部を設置へ 「地域に選ばれる人材を」 広島修道大学で学ぶ未来【アナたにプレゼン・テレビ派】

2024年12月10日 18:33
広島県内初の農学部を設置へ 「地域に選ばれる人材を」 広島修道大学で学ぶ未来【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが気になるテーマを自ら取材してお伝えする『アナたにプレゼン』。地方創生をお伝えする宮脇靖知アナウンサーが、広島修道大学に県内で初めて設置予定の農学部についてお伝えします。

2027年に新たに農学部が設置される予定の広島修道大学は、広島市安佐南区にあり、現在7学部13学科、6000人以上の学生が在籍しています。その背景には、理系の人材の確保を目指す国の支援があり、規模としては、およそ3000億円です。この事業には「デジタル分野」と「グリーン(農業)分野」があり、広島修道大学は「グリーン(農業)分野」で名乗りを上げました。

農業の分野は幅が広いため、広島修道大学農学部では3つの学科を設置する予定です。1つ目は「食農科学」です。この学科では実験や研究、実際に畑に出向いて農業研修を行います。また「農場と食卓をつなぐ」というテーマがあり、農作物がどのように消費者に届くのかを学ぶことができ、加工技術やブランド化の方法などを考えます。2つ目は「生物科学」です。生物を研究することはもちろん、農業との関わりを学びます。最近よく耳にする鹿などの被害、いわゆる「獣害」の影響も出ていることから、 生体系も含めた大きな括りで農学について考えていきます。

3つ目は「環境学」です。「地球温暖化やリサイクル」として、環境だけでなく農業も経済的に考える学科です。今後、学内に実験室やビニールハウスを設置する予定で、学外では畑を借りたり、周囲の耕作放棄地も活用して、地域と一緒に取り組んでいきます。農業をする上で、重労働であることや人手不足など様々な面での改善が期待されます。

今後、どのような学問の内容にしていくのかを考える協議会が設置されています。食品や流通、メーカーや農園など色んな分野から「何を市場として求めているのか」「社会として求めているのか」を吸い取り、学ぶ内容が決められるとのことです。

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