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世界遺産の島 「宮島訪問税」の徴収スタート

2023年10月2日 19:28
世界遺産の島 「宮島訪問税」の徴収スタート

広島・廿日市市の宮島を訪れる観光客などから徴収する「宮島訪問税」の徴収が、1日から始まりました。「コロナ禍」前には、年間400万人以上が訪れており、地元は新たな税収増を期待しています。

世界遺産の島・宮島…。
これから、最も観光客が多い紅葉の季節を迎えます。

★アメリカから来た女性
「(宮島は)とても豪華でとても美しい場所です」

土産物店が軒を連ねる商店街は賑わっていました。
人が集まると問題になるのが「トイレ」…。
そして「ゴミ」の行方です。

★廿日市市 松本太郎市長
「宮島訪問税の徴収を10月1日から開始いたします」

廿日市市は10月1日から、条例に基づき「宮島訪問税」を導入…。
島の住民や通勤・通学する人などを除き、対岸の宮島口からフェリーの運賃に1人100円を上乗せします。

★廿日市市 松本太郎市長
「世界遺産 宮島の持続可能な観光地域づくりの財源として有効に活用したい」

そして、1日から「宮島訪問税」の徴収を開始。フェリーの料金は、おとな往復400円に100円を上乗せして、500円になりました。

★観光客 女性
「今ここで(訪問税を)初めて知ったのでびっくりしました」
「訪問税」導入初日の1日も、宮島には多くの観光客が…。
新たな負担増による影響は、ほとんど見られません。
商店街の土産物店は、「訪問税」の有効活用に期待をよせます。

★鳥居屋 佐々木健一 社長
「道路の整備、ゴミ箱の整備トイレの整備といった形で使ってほしい。あと台風や災害が起こったときのすぐの対応の予算として使っていただけると非常に助かります。」
一方、「訪問税」を支払う側の観光客の反応は…。

★観光客
「僕らはゴミのことに対して何とかしようと思うけど、外国人観光客が多いので文化の違いもあるので(ゴミ対策に)つかってほしい」

廿日市市は、新たな税収を公衆トイレの整備やゴミの処理、電線の地中化などに充てるとしています。
宮島を訪れた人は、2019年に過去最多のおよそ466万人を記録しました。
廿日市市は新たな税収を、今年度およそ1億400万円、年間では3億円と見込みます。

【2023年10月2日放送】