歴史的な円安 広島経済への影響は
歯止めがかからない歴史的な円安についてです。26日、円相場は1ドル=156円を突破しました。円安により広島でも様々な影響が出ています。
26日、広島市中区の平和公園には多くの外国人観光客が訪れていました。
■ひろぎんHD 経済産業調査部 河野晋グループ長
「インバウンドの方々は安い円を買ってくることができますので、プラスの効果があろうかと思います」
26日の円相場は1ドル156円台まで下落しました。専門家によるとこの歴史的な円安は県内の企業にも様々な影響があるといいます。
■ひろぎんHD 経済産業調査部 河野晋グループ長
「輸出型の製造業、円安になるとプラスの影響が出てくると思いますし、中小の製造業や内需型の非製造業は原材料費・燃料費・物流費コスト負担が増加してくるとマイナスの影響もだいぶ出てくると考えます」
広島市東区のお好み焼き店。円安の影響は、プラスとマイナスの両面があるといいます。
■いっちゃん 市居馨さん
「インバウンドがすごく活発になってお客さんがすごく増えましたよね。(売り上げも)コロナ前の1割ぐらいはプラスになっているんじゃないかと」
心配なのは材料費の高騰です。輸入品に頼る小麦粉、肉、チーズの価格は今のところ落ち着いていますが、円安の影響が出てくるのはこれから。加えて、人件費や燃料費なども上がっているため…
■いっちゃん 市居馨さん
「私らが出すお好み焼きも1000円時代が来るかもわからないですよね」
日米の金利差などから、当面は円安への圧力が続くとみられており、広島経済への影響も続きそうです。
《2024年4月26日放送》