「目がクリクリして可愛い」絶滅危惧種のミヤコカナヘビの赤ちゃん公開 熊本市動植物園
沖縄県宮古諸島でのみ生息する絶滅危惧種、ミヤコカナヘビの赤ちゃんが熊本市動植物園で生まれ、29日、報道陣に公開されました。
■永島由菜アナウンサー
「生まれて約2か月のミヤコカナヘビの赤ちゃんです。体の緑色が濃く、手足と尻尾は赤いです。表面がつやっとしています」
公開されたミヤコカナヘビの赤ちゃんは、しっぽも含めた全長が約8センチ。そのうち、約5.5センチがしっぽです。
ミヤコカナヘビは、沖縄県宮古諸島でのみ生息するトカゲの仲間で、大きくなると全長は約30センチ。その4分の3程を占める長いしっぽが特徴です。環境省のレッドリストでは、ごく近い将来、野生での絶滅の危険性が極めて高いとして、絶滅危惧IA類に指定されています。
このため環境省などは、2017年からミヤコカナヘビを生息域以外で飼育しています。現在、国内7か所の動物園や水族館で飼育され、2月12日現在、あわせて392匹が飼育されています。
熊本市動植物園では去年10月から、九州の動物園としては初めて20匹を飼育。これまでに33個の卵が確認され、1月から15匹の赤ちゃんが誕生しました。
■熊本市動植物園は虫類・両生類担当 白木みちるさん
「見てほしいところは顔つきですね。目がクリクリしていて、わりと可愛らしい。あとは尻尾の長さですね。尻尾をどうやって使って木に登っているかとか、草に巻き付いているかとかを見てほしい」
ミヤコカナヘビの赤ちゃんは、3月16日(土)から期間限定で一般公開される予定です。