【旅立ち】｢あなたにしか果たせない役割がある｣熊本の高校で早くも卒業式

31日、熊本県内で最も早い卒業式が熊本市で行われました。

熊本市東区の熊本マリスト学園高校。大学入試のピークを避けるために、毎年この時期に卒業式を行なっています。
■平井友莉アナウンサー
「新型コロナ5類以降後、初めてとなる卒業式。4年ぶりに在校生が参加して本来の形で行われます」

今年度卒業するのは191人。新型コロナの影響を受けた高校生活を過ごしてきました。去年まで、卒業証書の授与は代表者のみでしたが、今年は一人ひとりに手渡され、松山秀峰校長が握手を交わしながら祝福しました。

■松山秀峰校長
「皆さんの手から伝わった温かいぬくもりは、これまでの18年の人生の中で、保護者の皆さんや先生方から注がれた温かい愛情によって育まれたものだと感じました。あなたにはあなたにしか果たせない役割があるのです」

■卒業生代表 杉本旭駿さん
「落ち込んでいる時、私にバカな話をして笑わせてくれたこと。ベランダやラウンジでお弁当を食べながら話した未来。日常の中には必ず友達がそばにいて、どんな時も支えてくれました。こんなに優しくて個性あふれる友達と出会えたこと、そして共に過ごせたことこの3年間は、僕の宝物です。本当にありがとう」

式が終わり、卒業生が体育館を出ると…。在校生が紙吹雪で卒業を祝います。熊本マリスト学園伝統のはなむけです。
■卒業生
「うれしいけど悲しい気持ち。3年間毎日楽しかった」
■卒業生
「友達とお話するのが楽しくて、もうないと思うとすごく悲しいです。支えてくれたお父さん、お母さんに感謝の気持ちを忘れずに、誇ってもらえるような人になりたいです」

一足早く卒業した生徒たちは、学び舎を後にそれぞれの新たな道へ。3月1日には、県内の公立高校のほとんどで卒業式が行われます。