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地震で被災した学生の後輩が受け継ぐ 復興を祈った「阿蘇の灯」今年も

2023年11月17日 19:24
地震で被災した学生の後輩が受け継ぐ 復興を祈った「阿蘇の灯」今年も
7年前の熊本地震で被災した南阿蘇村の黒川地区。ここには東海大学阿蘇キャンパスがありました。地震の後、学生はいなくなりましたが、大学生のグループが復興への祈りを込めた灯をともすイベントを続けています。

11月12日、黒川地区で行われていたのは、熊本地震の翌年から続くイベントの準備です。熊本地震の翌年、2017年から地震で被災した東海大学の学生グループが始めたイベント「阿蘇の灯」。それぞれの願いを書いた三角灯籠にろうそくの火を入れ、復興への想いとともに夜の南阿蘇を照らします。

7年目を迎えた今年、地元の子どもや住民によるメッセージが書かれた約450基が並べられました。

地震後、学生たちが通っていた東海大学阿蘇キャンパスは移転し、地域の日常から学生たちの姿が消えた黒川地区。しかし、阿蘇の灯は後輩たちの手で受け継がれています。

■地元の住民
「だんだんさみしくなって…でもこうして会いに来てくれるとうれしい。結婚して子どもさんを連れてくる人もいる。うれしいよ」

時がたっても消えない学生と住民との絆と、「ふるさと」への想いを込めたあかり。

■黒川地区の住民 竹原伊都子さん
「またこの時期が来て。本当に早い。でも続いているのはすごい。これも学生さんたちの力かなと思っています」

■阿蘇の灯 代表 松尾翔琉さん
「地域の方々がとてもあたたかいので、僕たちは支えられてこのような会を開けています。達成感が今、一番あって。でもまだ終わったわけじゃないので、これからまたみなさんに楽しんでいただければ」

黒川地区の阿蘇の灯は、来年以降も続けられる予定です。