地震で被災した学生の後輩が受け継ぐ 復興を祈った「阿蘇の灯」今年も
11月12日、黒川地区で行われていたのは、熊本地震の翌年から続くイベントの準備です。熊本地震の翌年、2017年から地震で被災した東海大学の学生グループが始めたイベント「阿蘇の灯」。それぞれの願いを書いた三角灯籠にろうそくの火を入れ、復興への想いとともに夜の南阿蘇を照らします。
7年目を迎えた今年、地元の子どもや住民によるメッセージが書かれた約450基が並べられました。
地震後、学生たちが通っていた東海大学阿蘇キャンパスは移転し、地域の日常から学生たちの姿が消えた黒川地区。しかし、阿蘇の灯は後輩たちの手で受け継がれています。
■地元の住民
「だんだんさみしくなって…でもこうして会いに来てくれるとうれしい。結婚して子どもさんを連れてくる人もいる。うれしいよ」
時がたっても消えない学生と住民との絆と、「ふるさと」への想いを込めたあかり。
■黒川地区の住民 竹原伊都子さん
「またこの時期が来て。本当に早い。でも続いているのはすごい。これも学生さんたちの力かなと思っています」
■阿蘇の灯 代表 松尾翔琉さん
「地域の方々がとてもあたたかいので、僕たちは支えられてこのような会を開けています。達成感が今、一番あって。でもまだ終わったわけじゃないので、これからまたみなさんに楽しんでいただければ」
黒川地区の阿蘇の灯は、来年以降も続けられる予定です。