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「文書の改変が不信を決定的に」 女性が訴えた高校でのいじめ 調査委が報告書

2023年10月21日 17:38
「文書の改変が不信を決定的に」 女性が訴えた高校でのいじめ 調査委が報告書

熊本県立湧心館高校に通っていた女性が、いじめが原因で転校を余儀なくされたと訴えている問題で、第三者でつくる調査委員会は、女性が訴えている7件のうち3件の行為をいじめと認定しました。

この問題は、湧心館高校に通っていた女性が、複数のクラスメイトから無視され、昼食に誘われなくなるなどの行為を受けて孤立し、転校を余儀なくされたと訴えているものです。

調査委員会は、クラスメイトや教諭などから聴き取った調査結果をまとめ20日、女性や学校長、県教育委員会に報告しました。

報告書では、体育のバドミントンで得点しても点数を入れてもらえない、など女性が訴えている7件のうち3件の行為をいじめと認定しました。

また当時の教頭が、県教委に提出した文書のうち一部を削除、修正した後に女性の保護者に見せたほか、虚偽の内容を記載して県教委に報告したことも確認されました。

調査委員会は「文書の改変はあってはならず、保護者の不信をさらに強め、決定的なものにした」と指摘しています。

湧心館高校の水野保彦校長は「再発防止にしっかり取り組んでいきたい」と述べました。また、県教委の白石伸一教育長は「いじめの未然防止と早期解消に取り組みます」とコメントしています。