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【連帯責任】生徒26人を裸足で炎天下のプールサイド走らせる 21人にやけどなどの症状

2024年7月23日 18:56
【連帯責任】生徒26人を裸足で炎天下のプールサイド走らせる 21人にやけどなどの症状

人吉市立第一中学校で7月、生徒が授業に遅れた罰として、見学の生徒を含むクラスの26人が、連帯責任として炎天下のプールサイドを走らされていたことがわかりました。生徒21人にやけどなど、何らかの症状が見られたということです。

学校によりますと7月19日、水泳の授業に一部の生徒が遅れたため、男性体育教諭が罰として25メートルのプールサイドを5周走るよう命じました。その際、連帯責任として、授業を見学する生徒を含む当日の授業に参加した同じクラスの生徒26人全員を走らせたということです。その後、準備体操としてさらに2周走らせました。全員、裸足だったということです。

授業の後、十数人が保健室で治療を受け、足の裏に水膨れがあった生徒もいたということです。このうち5人が医療機関を受診し、1人は翌日の県中学校総合体育大会の出場を棄権しました。学校によりますと生徒21人に何らかの症状があったということです。この日の人吉市の最高気温は34.2℃でした。学校は21日、このクラスの保護者向けに説明会を開き、謝罪しました。

男性教諭は学校の聞き取りに対し、「状況判断が甘かった。けがをさせて大変申し訳ない」と話しているということです。県教育委員会は事実関係を確認し、今後の対応を検討するとしています。

【スタジオ】
厳しい暑さになると、熱を吸収しやすいプールサイドの地面や、海辺の砂浜などは、50℃を超える場合があります。熊本市の皮膚科専門医、平井俊二医師は、特にこの時期は足をやけどするケースが多く、サンダルを履くなどの対策を呼びかけています。
もし、やけどをした場合は、すぐに足の裏を冷やし、水膨れがあったら、すみやかに病院を受診してほしいということです。