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【8月に最多】子どもの交通事故 4割が自転車乗車時に発生 防ぐにはどうする?

2024年8月8日 20:31
【8月に最多】子どもの交通事故 4割が自転車乗車時に発生 防ぐにはどうする?
記者やアナウンサーが取材した1つのテーマを深掘りする「記者のコトバ」。今回は県警担当の永島由菜アナウンサーが、夏休みシーズンに増える傾向にある「子どもの交通事故」についてお伝えします。

熊本県警によりますと、、2019年から去年の間に、交通事故でけがをしたり亡くなったりした高校生以下の人数は2180人です。月別でみると最も少ないのは4月で142人。一方、最も多い8月は238人と、4月の約1.7倍となっています。今年の夏も県内で子どもが巻き込まれる事故が起きました。

7月30日の朝8時頃、熊本市西区の国道で道路を横断中の小学1年生の男の子が路線バスにはねられ、けがをしました。男の子は事故現場の近くに住んでいて、ごみ出しのため横断歩道がない場所を歩いていたということです。

8月に子どもの交通事故が増える背景について、熊本県警は次のように話しています。
■熊本県警交通企画課 前田貴史警部
「8月は夏休み期間中で、普段いかないような道路を通ることがあるかと思います。そのような場所では一時停止を必ず守るとか、交差点での左右の確認を必ず守ってほしい」

けがや死亡につながった事故の4割が自転車乗車時に発生

一方、去年8月には、益城町で夏休み中の小学3年生の男の子が横断歩道を自転車で渡っていたところ、無免許のトラックにはねられけがをしました。高校生以下の子どものけがや死亡につながった事故のうち、40.9%が自転車に乗っている時に起きています(2019年~2023年)。自転車による事故も、やはり8月が5年間で96人と最も多くなっています。

夏休み中は、子どもたちだけで移動する際など自転車を使う機会も多いと思います。どんなに注意していても巻き込まれる可能性がある交通事故。命を守る手立ての一つがヘルメットです。
■熊本県警交通企画課 前田貴史警部
「事故にあった時、亡くなる確率は、ヘルメットをかぶっていない時が、かぶっている時の約2倍になる」

自転車に乗っていて事故にあい、けがや死亡につながった高校生以下の子どものうち、ヘルメットをしていたのは約23%にとどまっているということです。
■熊本県警交通企画課 前田貴史警部
「万が一のため命を守るためにも、必ずヘルメットをかぶってほしい」

県警によりますと、去年自転車に乗っているときに事故にあった人の約半数の48.3%は、交通ルールを守って走行していたということです。

またドライバーも注意が必要です。横断歩道や交差点では、車や歩行者、自転車などが近くにいないか、しっかりと確認し、改めて安全運転を心がけていただきたいと思います。