×

「面識ない人に金払いインターホン押してもらった」宅配業者装い侵入し女性を殺害した罪で起訴

2024年8月20日 19:33
「面識ない人に金払いインターホン押してもらった」宅配業者装い侵入し女性を殺害した罪で起訴
遺体が見つかった車

7月、熊本市北区植木町で車の中から女性が遺体で見つかった事件で、熊本地検は20日、女性の元同僚の男を殺人などの罪で起訴しました。

殺人と住居侵入の罪で起訴されたのは、山鹿市下吉田の小売業、園村圭司被告(51)です。起訴状によりますと、園村被告は7月1日午後2時半頃、山鹿市のアルバイトの女性(58)の自宅に宅配業者を装って玄関から侵入し、腕や手で首を絞めて殺害したとされています。

警察は、翌日、熊本市北区植木町にとめた園村被告の車の後部座席で女性が死亡しているのを発見。園村被告が包丁で自分の腹を刺して搬送されたため、回復を待って逮捕していました。

警察によりますと、女性はアルバイト先の元同僚の園村被告について、周囲に「一方的に好意を抱かれ困っている」と相談していたということです。

その後の警察への取材で、園村被告が事件当日、「面識のない男性に金を払って女性宅のインターホンを押してもらった」という趣旨の供述をしていることがわかりました。

男性はすぐに家を離れていて、警察は園村被告が女性に玄関を開けさせるために依頼したもので、詳しい事情は知らされていなかったとみています。

玄関には催涙スプレーが噴射され争った跡があり、警察は園村被告が玄関口で女性を襲ったとみています。園村被告は一貫して殺意を否認し、動機についてはあいまいな供述をしているということです。