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【昨年度は全て】人吉市が”投書箱”への市民の意見を放置 理由は「調査中」と明らかにせず

2024年6月11日 19:42
【昨年度は全て】人吉市が”投書箱”への市民の意見を放置 理由は「調査中」と明らかにせず

人吉市は、市民の意見を受け付けるために市役所に「ひらめき箱」を設置しています。昨年度、この「ひらめき箱」に投函された意見すべてが放置されていたことがわかりました。

人吉市によりますと、「ひらめき箱」は市庁舎1階のロビーに置いてあり、市民が自由に意見を投函できます。投函された意見は地域コミュニティ課が回収し、関係部署に回答を依頼します。そして地域コミュニティ課が回答を取りまとめ、紙の回答集を作成するほか、市のホームページに掲載します。

しかし5月、市民から「ホームページに回答が更新されていない」と指摘がありました。調査したところ、2023年度は31通全てを担当職員が放置していたことが判明しました。さらに2022年度も投函された22通のうち8通が放置されていたことがわかったということです。意見の回収や回答依頼は担当職員1人が行っていました。

放置された意見には、「人吉市内の河川に土砂が積もり大雨の時が心配」、「市役所にベビーカーを置いてほしい」など書かれていたということです。

■人吉市市民部 井福浩二部長
「市に対する信頼を失することになったことに関しまして、深くお詫び申し上げます。まずは再発防止に向けて、職員間で共有して遅滞なく公表していきます」

人吉市は希望者には回答とともに謝罪文を郵送した上で、6月7日、ホームページにお詫びと未回答分39通の回答を掲載しました。しかし、担当職員が放置した理由や地域コミュニティ課のほかの職員が知っていたかどうかについては、「調査中」として明らかにしていません。

これについて市民は。
■人吉市民
「単純に仕事をしていなかったのか、回せなかった事情があったのかどちらかでしょうね」
■人吉市民
「水害があったり移転があったり、ごたごたしたのかなと思っても、2年間というのを聞くとちょっと驚いてしまいました。SNS等を使えない人たちがどうするかというとご意見箱なので、皆の声を拾い上げるということはきちんと仕事としてやってほしい」

人吉市は、担当職員の処分を含めて対応を検討しているということです。

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