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「2年ほど行った」売れ残り商品の賞味期限シールを貼り直して販売 熊本市の洋菓子店

2024年10月15日 19:57
「2年ほど行った」売れ残り商品の賞味期限シールを貼り直して販売 熊本市の洋菓子店

洋菓子を製造販売する熊本市のシェ・タニが、売れ残った商品の賞味期限を延長して販売していたことがわかりました。こうした販売は2年ほど行われていたということで、保健所が調査にあたっています。

熊本市や大分県、千葉県に6店舗を展開する洋菓子店「シェ・タニ」。売れ残った商品の賞味期限を延長して販売し直していたことを15日、ホームページで明らかにしました。問題が判明したのは、バレンタインデー向けの商品「アマンドショコラ」です。

シェ・タニはホームページで、「販売している主要な商品については第三者機関に調査を依頼し、その結果に基づいて賞味期限を設定している」としています。しかし、アマンドショコラについては「季節商品であることから調査を依頼せずに賞味期限を設定し、かつ2年ほどは売れ残った商品について類似商品の調査結果を参考に賞味期限の延長を行っていた」ということです。

KKTの取材に対しシェ・タニのスタッフは、売れ残った商品に延長した賞味期限のシールを貼り直し、ホワイトデー前などに再び販売していたと証言しました。そして、「少し賞味期限を延ばしても大丈夫だと思っていた。賞味期限の改ざんにあたるという認識は薄かった」と話しました。

問題の発覚を受けて、シェ・タニは9月末から保健所の調査を受けていて、当該商品を購入した人には返金するとしています。

国のガイドラインでは、類似した商品を参考に賞味期限を設定することを認めていますが、消費者庁によりますと、賞味期限の改ざんは食品表示法に抵触する可能性があるということです。