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熊本県庁の水素ステーション撤去へ 設置8年一般開放せず実証実験の公用車が月に2~3回使用

2024年5月7日 16:31
熊本県庁の水素ステーション撤去へ 設置8年一般開放せず実証実験の公用車が月に2~3回使用

県庁に県内で初めて設置された水素ステーションが、導入から8年で役目を終え、撤去されることになりました。

■平井友莉キャスター
「県庁の東側にある水素ステーション。実証用として公用車のみ使われていましたが、設置から8年で撤去されることになりました」

燃料電池自動車のガソリンの代わりに燃料となる水素を製造する水素ステーション。熊本県は2016年6月、設置費用1億6千万円のうち4分の3を国の補助でまかない設置。一般に開放はせず、実証実験用として2台の公用車が、月に2、3度使用していました。

5月末で耐用年数を迎えますが、メンテナンスできる企業がないことなどから、撤去されることになりました。熊本県によりますと撤去費用は800万円で、8年間の維持管理費は定期点検や部品交換など約4000万円だということです。

■熊本県エネルギー政策課 田頭英二審議員
「当初、県内には1台も水素ステーションがなかった時に県が先立って導入している。令和3年に熊本市南区城南に商業用水素ステーションができ、中継ぎではないですけど一定の普及効果はあったと思っている」

今後、県は安全対策を講じた上で、6月以降撤去する予定です。