B型肝炎訴訟熊本弁護団の口座で約1億4000万円使途不明「自宅のローンに…」
熊本県弁護士会は、B型肝炎ウイルスに感染した人たちが国に賠償を求めた裁判で、1億4000万円あまりの使途不明金が判明したと発表しました。弁護団の代表を務めていた内川寛弁護士が一部流用を認めているということです。
■熊本弁護団・村山雅則団長
「このような事態を発生させるような体制にしてしまっていたことも反省しています」
使途不明金が判明したのは全国B型肝炎訴訟熊本弁護団が管理する口座です。
熊本県弁護士会によりますと、2016年から去年6月にかけて、弁護団代表を務めていた内川弁護士が管理する弁護団の口座から複数回にわたってあわせて1億4000万円あまりが引き出されていました。
内川弁護士はこのうち約9000万円を事務所経費や自宅のローンに流用したことを認めているということです。弁護士会は不明金は主に弁護士報酬で、原告らに被害は生じていないと説明しています。
内川弁護士はすでに退会届を提出していて、弁護士会は1月11日付で内川弁護士の懲戒に向けた調査を始めました。
■熊本弁護団・村山雅則団長
「熊本を代表する立場にあった人がこのような私利私欲と言いますか私的流用をしていたことについてとても残念に思っています/新たな体制で再発防止を徹底して信頼回復につとめていきたい」
弁護団は業務上横領の罪で刑事告訴を検討しています。