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「熊本でも公正な判決を」水俣病裁判の原告側が共同声明 大阪地裁が原告全員を水俣病と認める判決

2023年12月21日 19:19
「熊本でも公正な判決を」水俣病裁判の原告側が共同声明 大阪地裁が原告全員を水俣病と認める判決
「公正な判決を」。水俣病をめぐる裁判で原告側が共同声明を出しました。

共同声明を提出したのは、熊本地裁に水俣病をめぐる裁判を起こしている原告団の代理人弁護士とその賛同者です。この裁判は、不知火海沿岸の居住歴や水俣病の症状があるのに、水俣病特別措置法で救済されなかった約1400人が国と県、加害企業のチッソに損害賠償を求めているものです。

同様の裁判は東京や大阪などで起こされていて、大阪地裁では今年9月、原告128人全員を水俣病と認める判決が出されました。

■賛同者 中島熙八郎熊本県立大学教授
「大阪地裁判決では、128人全員が公平に公正に判断をされて水俣病患者として認定された。熊本での判決も大阪に並んで公平公正なものにしてほしい」

共同声明には、歴代の日本弁護士連合会会長や各分野の有識者など267人が賛同していて、原告団の代理人弁護士は、「大阪地裁の判決と同様の判決が、水俣病の解決を促せるというひとつの世論のかたちで大きな意味がある」としました。

熊本地裁では来年3月22日に、原告のうち144人に判決が言い渡される予定です。