「静かな環境で仕事はかどる」行政に続き民間でも"時差出勤"の取り組み
4日午前7時頃。熊本市の肥後銀行本店に、続々と出勤する人の姿が…通常は午前8時半に業務を開始する肥後銀行。9月から通勤ラッシュの時間帯を避ける「時差出勤」を始めました。普段より早めに出勤した人は…
■自転車で早く出勤
「静かな環境で朝は仕事ができるのですごくはかどります」
9月、渋滞解消を目的に県と熊本市が行う時差出勤に賛同し、民間企業も取り組もうと従業員に呼びかけました。九州フィナンシャルグループと傘下の肥後銀行の従業員820人の3割が時差出勤やテレワークに取り組むことを目指します。
■肥後銀行・村上貴志企画役代理
「社会課題解決が一番大事。従業員の働き方柔軟な働き方の推進としてこれをきっかけに時差勤務がしやすくなったりテレワークしやすくなったりするなど風土みたいなものが醸成されればいいと思う」
初日の2日には、対象者の約4割が時差出勤したということです。
■バスで早く出勤
「いつも(通勤に)15分ぐらいかかるが5分くらい少し早く着く。子どもがいますので習い事の送迎だったり自己啓発にあてたい」
退勤時間も早まることで、「仕事後」の時間を充実させる人も多いようです。
全国の政令指定都市の中でも「渋滞ワースト1位」とされる熊本市を中心に、渋滞解消が大きな課題となっている熊本県。9月、県庁に通勤する職員約3000人を対象に時差出勤やテレワークを導入し、午前7時半から8時半の間に出勤する職員を1000人弱減らす目標です。混雑する交差点を通る車の数や渋滞が続く時間などを観測して、時差出勤の効果を検証します。
■県企画振興部・沖圭一郎 政策審議監
「結果の検証の内容によって県民運動に繋げてみんなで取り組んでいけば必ず渋滞が解消していくことにつながると思っている」