【宿直中に飲酒】高森町全職員の半数以上 以前から常態化
高森町役場の全職員の半数以上が、過去に泊まりの業務中に飲酒していたことが分かりました。
高森町は11月、「当直中に飲酒しているのでは」という外部からの指摘を受け、全職員78人を対象に聞き取りなどの調査をしました。
その結果、半数を超える45人が「宿直業務中に飲酒したことがある」と答えました。町の規定では、「当直室に無用の者を入室させてはならない」などと定めていますが、他の職員や町民を入れて飲酒したケースもあったということです。
町は飲酒行為について「業務に影響がないから大丈夫」という意識があり、以前から職員の間で常態化していたとみています。
当直は職員2人体制で、午後5時15分から翌朝8時半までで、1人4400円が手当てとして支給されます。当直業務で車を運転することはなく、当直後に通常業務で運転する場合は、アルコールチェックを行っているということです。
14日の町議会で草村大成町長は、「町民に不安と迷惑をかけた責任をとる」として自らの給料を6か月間、10%減額する条例案を提出し、可決されました。また町は、職員の管理監督を怠ったとして12月13日付けで、総務課長を戒告の懲戒処分としました。飲酒した職員45人には口頭による厳重注意を行うということです。
高森町の岩下徹総務課長は、「火災や地震など有事の際に適切に対応するためにも、飲酒は認められるものではない」と話しています。