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トイレの床にこぼれた尿を素手で雑巾使って拭かせる 小学校教諭の行為を「暴言等」と認定

2023年10月19日 19:20
トイレの床にこぼれた尿を素手で雑巾使って拭かせる 小学校教諭の行為を「暴言等」と認定

熊本市体罰等審議会は、小学校教諭の行為1件を新たに「暴言等」に認定したと発表しました。トイレ掃除で床にこぼれていた尿を、児童に素手でぞうきんを使って拭き取らせたということです。

熊本市教育委員会によりますと、体罰等審議会は18日、児童に精神的苦痛を与える「暴言等」1件を認定しました。認定されたのは、市外の研修施設に泊まる集団宿泊教室で、高学年の児童2人に、トイレの便器の外にこぼれていた尿を、素手でぞうきんを使って拭き取らせた行為です。

帰宅後、児童が気持ち「気持ち悪かったと」と訴え、その日の夜に家庭から学校へ連絡がありました。審議会では「トイレ掃除は、手袋を準備し、教諭も一緒にする」などの配慮を怠り、「児童に精神的苦痛を与えた」と認定しました。

この教諭は事実を認め、「安易だった。申し訳ない」と話しているということで、今後、処分が検討されます。

また熊本市教育委員会は、体罰や暴言等を受けた場合、市教委や学校へ「子どもを守る相談票」で届けることを求めていますが、保護者の多くがこの相談票の存在を知らなかったことが分かりました。

今年6月、市教委が行ったアンケートで分かったもので、回答した保護者のうち相談票について「知らない」との回答が82.5%でした。

また昨年度、自分の子どもが体罰・暴言等の被害にあったと回答した442件のうち、「相談票などで戻け出た」は100件にとどまり、「届け出なかった」が342件にのぼったことが分かりました。