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被害額は数百万円か 熊本市民憩いの場 白川沿い遊歩道堤防の壁16か所に落書き 3月から次々に確認

2024年5月24日 19:45
被害額は数百万円か 熊本市民憩いの場 白川沿い遊歩道堤防の壁16か所に落書き 3月から次々に確認

熊本市民の憩いの場、白川沿いの遊歩道にある堤防の壁に落書きが相次いでいます。管理する国交省は、警察に被害届を出すとともに、落書き行為を見かけたら「警察に通報してほしい」と呼びかけています。

24日、熊本市の白川では、梅雨の時期を前に国、熊本県、熊本市の担当者が重要水防箇所の合同巡視を行い、2012年の九州北部豪雨の時の最高水位を確認しました。

また、明午橋下流の右岸では、1953年の6・26水害並みの水位になった時は堤防が無い区間で水があふれるおそれがあるため、土のうを積んだり、シートを張ったりするなどの対応を確認しました。

■熊本河川国道事務所 髙場悦郎河川管理課長
「特に最近は非常に激しく、短時間に降る雨が頻発しています。気象台などから出る防災情報、雨の降り方などの情報をしっかり確認し、迅速な避難をお願いしたい」

一方、白川沿いに設置された堤防の壁には落書きが相次いでいます。川を管理する国交省は、器物損壊罪にあたるとして3月、警察に被害届を出したということです。落書きは3月15日に8か所確認されました。そして3月26日に5か所、さらに5月7日に3か所で新たに確認され、あわせて16か所にのぼります。

落書きが集中している白川左岸の明午橋から大甲橋までの区間は、国交省が緑を残した親水エリアで「緑の区間」として整備。遊歩道では定期的に夜市が開かれるなど市民の憩いの場にもなっています。

■遊歩道の利用者
「残念です。あちこちにありますからね。何でこんなことをするのか、気持ちを知りたいですね」
■遊歩道の利用者
「せっかく白川がきれいなので、きれいなまま皆が使えるようにしてほしい」

国交省は周辺に防犯カメラ5台を設置し、監視を強化しています。

■熊本河川国道事務所 田尻剛士占用調整課長
「16か所ありますので、被害額は数十万円じゃ収まらない。数百万円にのぼる可能性があるとみています」

今回のような落書きは器物損壊罪にあたり、3年以下の懲役、または30万円以下の罰金に処せられます。また国交省は、落書きをした人物には復旧費用を請求する方針です。