八代市などで震度4『再び大地震のリスクは?』震源近くには切迫度が最も高い断層帯
午前4時46分頃に起きた熊本地方を震源とする地震。県内では八代市、上天草市、宇城市で震度4を観測しました。
震源の深さは約10キロで、地震の規模を示すマグニチュードは4.6。熊本県によりますと、これまでに被害の情報は入っていないといいます。
肥薩おれんじ鉄道では始発から運転を見合わせた区間があり、580人に影響が出ました。
■高校生
「寝ていたんですけど、揺れで起きてしまった」
■肥薩おれんじ鉄道・八代駅の駅員
「周りを見渡したら、玄関先の時計が落ちていました」
■高校生
「いきなり来たから、また熊本地震みたいな感じかと怖かった」
今回の地震の特徴について、熊本地方気象台の担当者を直撃しました。
■熊本地方気象台 田中宏樹南海トラフ地震防災官
「今回の震源は日奈久断層帯の少し西側で発生しました」
気になったのは、八代海南部にいたる「日奈久断層帯」のそばに震源がある点です。国は「日奈久断層帯」の南部を、地震の切迫度が最も高いSランクの活断層としています。今後30年以内にマグニチュード7クラスの強い地震が発生する確率が3%以上とする評価です。
■緒方太郎キャスター
「今回の震源は、結構そのエリアに近いところが震源というイメージがあるんですけど、関連についてはいかがでしょうか?」
■熊本地方気象台 田中宏樹南海トラフ地震防災官
「関連はわからないですね。断層帯のすぐ近くで発生しましたので、近くに活断層帯があり、いつ大きな地震が起きてもおかしくないと思っていただくのがいい」
熊本地方気象台では、高さのある家具を固定したり、非常持ち出し品を確認したりして、地震への備えを見直してほしいとしています。