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【熊本ヴォルターズ】ファンが選んだ今季ベストゲーム 1位はあのスーパープレー

2024年4月5日 20:22
【熊本ヴォルターズ】ファンが選んだ今季ベストゲーム 1位はあのスーパープレー
プロバスケットボールB2リーグ、熊本ヴォルターズは4月5日時点で西地区3位です。

B1昇格をかけたプレーオフをホームで開催できるのは2位まで。現在、2位の福岡とのゲーム差は3です。残りは6試合、熾烈な上位争いを応援していきたいということで、ここまでのベストゲームをご紹介します。

B1昇格をかけ戦う、熊本ヴォルターズ。今季もこれまでたくさんの名プレー、名シーンが生まれました。そこで、ヴォルターズを見守ってきたファンたちに、試合会場やKKTのホームページでベストゲームを選んでもらいました。集まった回答は100件以上。第1位に選ばれたのはどの試合なのでしょうか。

まずは第3位は「3000人が沸いた!全員で戦い抜いた天王山」です。
3月27日の滋賀レイクス戦。3000人以上が詰めかけた平日の試合、ヴォルターズは主力選手のケガが相次ぎ、いつもより4人少ないベンチメンバー8人で戦うことに。

試合は劣勢で進みましたが、最後まであきめなかったヴォルターズ。敗れたものの4点差まで迫り首位の滋賀を追い詰めました。
■選んだ理由
「私の中では勝ったと感じている!」
「8人で挑んで、最後の最後まであきめず詰め寄る選手たちに涙が出た」
「プレーオフに向けていいイメージを持てる試合だった」

けが人続出と厳しい状況でもメンバー全員で戦い抜いた総力戦が、3位にランクインです。

続いて第2位は「瞬時の判断が生んだ劇的ブザービーター」です。

■男性ファン
「連携も良かったですし、終わり方もカッコよかった」
■女性ファン
「熊本城マラソンを走ってきて、それから市電が動いてなかったので、軽くジョギングしながら県立総合体育館まできて…。いやーもう、疲れがふっ飛びました!」

マラソンの疲れも吹っ飛ぶほど興奮したという試合は、2月18日の神戸ストークス戦です。この試合、特にファンの心をひきつけたのが終了間際でした。残り13秒で1点差、さらに2本のフリースローを与え絶体絶命のピンチ。

ここで熊本のファンが声援でプレッシャーをかけると…。2本とも落とし、ヴォルターズボールに!ウッドベリーが運びます。残り3秒で最後はマクリーンのタップシュート!絶妙な連携が逆転ブザービータ―を呼び込みました。
■女性ファン
「ウッドに最後は行くだろうと、私たちもみんな思っていたんですよね。そしたらメルちゃん(マクリーン)がそこにスッと出てきて、タップしてシュートは良かった」
■男性ファン
「自分のところにパスが回ってくると思ってなかったでしょうから…」

そうなんです、ボールを持っていたのはこの日20得点と好調だったエース、ウッドベリー選手。誰もがそのままアタックするかと思った瞬間、選んだのはパスでした。

意表を突くスーパープレーを本人たちに振り返ってもらうと。

■ウッドベリー選手
「全部覚えています!本当はシュートしようと思っていました。マクリーンがオープンになったのを見つけたので、そこで判断してパスしました。とても興奮しました!決めてくれた!という感じで」

■マクリーン選手
「シュートは普段から練習しているわけではありません。 あの時はキャッチしてすぐに離さないと、 一回着地していると相手もまたブロックに来ると思ったので、それですぐに判断して一番早い方法でシュートしました」

まさに、プロの一瞬の判断が呼び込んだ逆転勝利でした。

では、ファンが今季のベストゲームに選んだのはこの試合、「あきめたらそこで試合終了!チームを救った執念の3ポイント」です。

ネットでも会場でも「ベストゲーム」にあげる声が圧倒的に多かったのが、3月2日、ホームで行われたベルテックス静岡戦です。
■女性ファン
「静岡!静岡!」
■男性ファン
「あれがすべてでしょう!半分多分あきめていたと思う」
■男性ファン
「静岡の延長戦が面白かった」

どんな試合だったかといいますと、試合3点を追いかける第4クオーター終了間際、ウッドベリー選手の3ポイントで追い付き試合は延長戦へ。しかし終盤で失点を重ね、追いかける点差は再び3点。誰もがあきらめかけた残り3秒。山本翔太選手の超クイック3ポイントシュートで再延長に。この後、突き放したヴォルターズが見事に勝利を上げました。

チームを救った同点シュート、改めて本人に見てもらうと。

■山本翔太選手
「なんでこんなに堂々と打ったんだろうとびっくりするっすね」

実は山本選手、このプレーの直前までに決めた3ポイントは7本打ってわずかに1本。シュートの距離感があわなかったようで…。
■山本翔太選手
「あの試合は多分コーナーでフリーで打ったとしても、シュートが強いというイメージしか無かった。最後のシュートを打った時も、ちょっとディフェンスが入ってたから、いつもよりもループを高めに打ったんで、短いかなとは思ったんですよ。そしたら入って。初めてあんなに体全体を使って喜んだかもしれないです」

今シーズンもファンの心をがっちりつかんだヴォルターズ。残り6試合と、B1昇格を懸けたプレーオフ、どんなドラマが待っているでしょうか。