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ロアッソ熊本J1昇格へのカギは?開幕直前に展望を解説

2024年2月23日 19:35
ロアッソ熊本J1昇格へのカギは?開幕直前に展望を解説
いよいよ25日に開幕戦を迎えるサッカー明治安田J2リーグ、ロアッソ熊本についてお伝えします。ことしはチーム創設20年、大木監督体制も5年と節目の年を迎えます。
「今年こそJ1昇格だ!ロアッソ熊本2024シーズンを大展望!」と題して、宮澤奎太アナウンサーが解説します。

昨季のリーグ戦は13勝10分19敗で14位。天皇杯は史上初のベスト4でした。

シーズンを
①開幕から21節までの前半戦
②勝ちなしだった13試合
③後半戦初勝利から最終節 までの3つに区切ってみると、
平均得点は減り、失点は増えています。
しかし終盤は持ち直すという、残留争いを耐え抜く我慢のシーズンでしたよね。

それでもJ2屈指のパスサッカーは健在でした。
パスの数や成功率、1試合当たりのボール保持時間でリーグ1位。
2024年で勝つために必要なことのひとつは「ボール奪取」にヒントがありそう。

相手陣でボールを奪い、そこから結びついた平均得点、
逆に自陣で奪って結びついた得点の平均と、
先ほどの3つの期間で比較してみます。すると…。

前半は相手陣でのボール奪取、つまり前掛かりに奪って得点する場面が多かったようなんです。
ただ終盤は相手陣よりも自陣、つまり低い位置で奪って得点する場面のほうが増えています。

ディフェンスラインを安定させて、まずは低い位置からチャンスをうかがうのが一つのカギ!ただJ1昇格のためにはこれだけでは足りない。ということで、ここで開幕戦の相手・清水エスパルスについても分析してみましょう。

清水エスパルスは昨シーズン4位。J1昇格プレーオフに進出するも決勝で敗れ、1年での復帰ならず…ただ今季も強力なメンバーが揃っています。

カタールW杯で代表の守護神、GKの権田修一選手。
ロシアW杯で2ゴール、MFの乾貴士選手。
昨季J2で得点3位のカルリーニョスジュニオ選手。

昇格の筆頭候補であることは間違いありません。ただ!去年ロアッソは強敵清水をかなり苦しめているんです。
去年は2試合対戦し1勝1敗。2戦目は、シーズン終盤でかつ、清水は昇格争いまっただ中。

そしてセットプレーの重要性についてあるデータが出ています。

セットプレーでの攻撃から得点が生まれた確率は、ロアッソが巻き返した最終盤、最も高い。
ということは…J1昇格のカギその2!
「セットプレーでの得点も狙うこと」がもうひとつのカギに。

そんな2024年のロアッソで、特に活躍が期待される選手。

まずはFWの石川大地選手。昨季は途中ケガで離脱しましたが、それまでリーグ2位の得点。
シーズン通してチャンスを仕留めるエースとして活躍できるか。

熊本生まれのDFリーダー(フタめくり)江﨑巧朗選手。大卒2年目の昨季は主にCBとして40試合出場。ボールを奪いに行くタックルの数はリーグ1位。シュートブロックの数も6位。低めの位置で奪い、攻めに転ずるには江﨑選手のアグレッシブかつ安定した守備が不可欠!

キャプテンの上村周平選手。パス数、ボール奪取の数、どれもリーグ上位。
中盤でどれだけ上村選手が攻守に関わることが出来るか、ここはロアッソのポゼッションサッカーの原動力になりそうです。

まずはケガから復帰したエース、石川選手です。

■石川大地選手
「個人的な目標は2ケタ得点というところで大きなケガや頻繁にケガをしていたら達成は難しいと思うのでそういう意味も込めて」

続いて、ディフェンダーの江﨑選手。オフに4キロほど増量し、肉体改造に取り組みました。

■江﨑巧朗選手
「フィジカルの面での戦いで負けないようにしっかりやりたいと思って変化を加えました」112602「多少重さを自分が当たったときに感じることができたので、それはすごく良い変化かなと思います」

最後は、キャプテンで中盤をつかさどる上村選手。

■上村周平選手
「自分の出来次第でチームの出来も変わってくるのかなと思うので攻守の中心になれるようにがんばりたいと思います」

データで見る、2024シーズンのカギは…「押してダメなら引いてみる」
持ち味のアグレッシブな守備・ポゼッション・ショートカウンターと自陣での安定した守備を両立させること!
戦い方の幅を広げ、J1昇格です!!

ロアッソ熊本の開幕戦は2月25日(日)
えがお健康スタジアムで午後1時キックオフです!