こんろで油が炎上!でもその消火方法は危険...安全な方法って?
12月8日、富山市中心部の喫茶店で火災が発生し、店主の妻が亡くなりました。
出火原因は分かっていませんが、店主が揚げ物を調理していた際に油に火が付いたとみられています。
火が出た場合にはどのように対処すれば良いのでしょうか。
12月8日、富山市総曲輪の喫茶店から出火し、店舗兼住宅が焼けた火災。
当時建物にいた、店主の妻(76)が逃げ遅れて亡くなりました。
9日、警察と消防が合同で実況見分を行った結果、1階の厨房のガステーブルが激しく燃えていて、火元とみられることがわかりました。
店主は、取材に対し「揚げ物をしていた際に油に火がついた」と話しました。
富山市消防局によりますと、2022年までの5年間に市内の住宅などの「こんろ」で発生した火災は14件ありました。
油に火が付いた場合、どのように対処すれば安全に火を消すことができるのでしょうか。
こちらは、東京消防庁が公開している実験の映像です。
危険な行為としているのが、燃え上がった火に“水をかけること”。
高温の油に水をかけると一気に水蒸気となり、爆発的に広がって大きな炎に包まれます。
一方、こちらは神戸市が同様の実験を行った映像です。
鍋に濡れたタオルをかぶせたり、ふたをかぶせたりして消火を試みますが、火の勢いは収まっていません。
消防が、安全な消火方法として紹介するのが消火器の利用です。
簡易型の消化器でも有効と紹介しています。
ただし消火器を使用する際は、一時的に火の勢いが強くなるとして近づきすぎないよう注意を呼びかけています。
揚げ物を料理するという家庭も多いと思います。
油に火が付くことに備えて消火器具を住宅にも常備し、いざという時に慌てずに使えるように準備しておくことが大切です。