自民党派閥の政治資金を巡る事件 安倍派の県選出2議員は
自民党派閥の政治資金を巡る事件は19日、東京地検特捜部が3つの派閥の関係者に対し刑事処分を行うなど大きな局面を迎えました。このうち、安倍派で県選出の野上浩太郎議員と田畑裕明議員はこの後、自身にも裏金があったのかどうかについて報道陣の取材に応じる予定です。
神林賢範記者
「自民党本部です。多くの報道関係者が集まり、緊迫した雰囲気となっています」
自民党の安倍派は19日午後6時から党本部で臨時議員総会を開いています。安倍派を巡っては、2022年までの5年間で、政治資金パーティーでの収入およそ6億7000万円を収支報告書に記載していなかった疑いで、東京地検特捜部が19日会計責任者を在宅起訴しました。一方、事務総長経験者など幹部7人についての立件は見送りました。
安倍派には、県選出で元農林水産大臣の野上浩太郎参議院議員がいて、派閥からキックバックされた政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた可能性があるとみられています。野上議員はこれまで取材に対し「しかるべき時期に説明責任を果たしていかなければならない」と繰り返すだけで、具体的な言及を避け続けています。野上議員は、総会後報道陣の取材に答えるとしています。
安倍派の若手有志が18日夜開いた会合では、事件のけじめとして、派閥幹部の辞任や安倍派解消を求める声が上がったということです。参加した富山1区選出の田畑裕明衆議院議員は。
田畑裕明衆議院議員
「明日の総会でなあなあになるのはあり得ないんだろうなと意見交換していた」
田畑議員もこの後取材に応じる予定です。