水草大量発生の富岩運河環水公園 刈り取り始まる
多くの観光客が訪れる富山市の富岩運河環水公園で、水草が大量発生し、17日から刈り取りなど対策が始まりました。なぜ水草が急激に増えたのでしょうか。
富山駅北の富岩運河環水公園。去年は県内最多の178万人が訪れたとされる人気スポットです。
17日に訪れてみると、水辺には水草が大量発生し、運河が埋め尽くされていました。
長谷川記者「水の中がどうなっているのか、こちらのカメラを使って見てみたいと思います」「かなり濁っているのがわかります。水草のようなもので覆われています」
撮影したカメラには、水草が絡みついてしまいました。
公園を訪れた人「SNSとか見るとけっこうきれいに写ってたと思うんですけど、こう見ると気になるかもしれないですね」「前は少しだけあったんですけど、今けっこう広い範囲でありますよね。あまりいい感じしないんだけど」
公園には、水草による悪臭や景観について苦情が複数寄せられているということです。
運河を走る富岩水上ラインも、水草を避けるため、ルートの一部変更を余儀なくされています。
この夏、急激に増えたという水草。なぜこれほど大量発生したのでしょうか。
原因の一つはこの夏の猛暑です。水温が上がって水草の生育環境がよかったことがあげられます。
もう一つは、公園そばのいたち川にある装置の故障です。本来はゴム製の装置が膨らむことで、川の水位をあげて運河に新たな水の流れを作っていましたが、去年7月に故障。
ポンプで水をくみ上げ、運河へ流す応急処置をしていました。それでも水草の増殖を抑えることができませんでした。
県の都市計画課は「今年の猛暑に加えて運河に水が流れなくなったことで水草が育ちやすくなったのではないか」としています。
そして17日午後から、運河を管理する富山港事務所が水草の刈り取り作業を始めました。9月25日にかけて専用の刈り取り船を使って運河の水草を取り除きます。
富山港事務所 水野豊彦さん「少ない時期に比べて10倍の量がとれている。環水公園の水草の除去は、くまなく毎回やっておりますので、そこは維持管理を対応させていただいている」