「内水氾濫」を防ごう 梅雨を前に富山市で訓練
局地的に大雨が降って住宅地の排水が追いつかず浸水被害が発生する「内水氾濫」を防ごうと富山市で訓練が行われました。
佐伯翔太キャスター
「富山市の神通川河川敷です。大雨による内水氾濫に備えた訓練でポンプによる排水が行われています」
この訓練は富山市上下水道局が、民間の事業者とともに毎年この時期に実施しています。
大雨洪水警報が出て、市内各地で内水氾濫や道路の冠水が起こる可能性が高まっている想定で、訓練が行われました。
神通川沿いではゲートを閉めたうえ、排水ポンプ施設を実際に稼働させ、住宅街の側から川へ排水できることを確認しました。
この地域では2004年の台風23号で、神通川の水位が上がり、川から水が逆流するなどして住宅が浸水する大きな被害があり、翌年から、毎年6月から10月にこの排水施設を設置しています。
富山市上下水道局下水道課 高田剛治副主幹
「緊急時にはすぐにこういった態勢をとれるように備えておりますが、近所のみなさんも、身を守るために日頃から防災意識をもって備えていただきたい」