富山市で公費解体進む 住民「思い出ありすぎる」 能登半島地震
元日の能登半島地震からまもなく1年です。
地震で被災した建物について、自治体が解体を請け負う「公費解体」が富山市内でも進んでいます。
このうち液状化現象による被害が特に大きかった東蓮町地区です。
地区では、今月から公費解体が始まりました。
被害の度合いを判定する、り災証明で「全壊」と判定された西尾英幸さんの自宅ではきょう、業者が取り壊した内装の石膏ボードを回収するなどの作業を行っていました。
西尾さんは築40年になるという自宅を解体しなければならない心境を語りました。
西尾英幸さん「当たり前だったものがなくなるということですよね。(思い出が)たくさんありますよ、ありすぎるくらいあります。やっぱりさみしいですよね、ここで子ども3人育てているし、みんなが集まる場所がなくなるというのもありますね」
重機を使った解体は年明けになる見込みです。富山市全体ではこれまでに14件の公費解体の実施が決まっています。