【山口天気 夕刊8/29】あす30日(金)に台風10号が県内に最接近でさらなる荒天に 極端な大雨に特に厳重警戒
●台風10号は あす30日(金)にかけて九州を横切り、瀬戸内海~四国付近へ
●山口県には あす30日(金)昼前後に台風最接近 一時暴風域に入る可能性
●特に大雨には厳重警戒 平年の8月の雨量を大きく上回る雨量となるおそれ
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台風10号は今朝、鹿児島県に上陸したあと、現在は長崎県付近に進んでいます。県内は台風を取り巻く活発な雨雲が流れ込むとともに、風も激しさを増してきています。
今後、台風はゆっくりとした速度で九州を横切り、あす30日(金)にかけて瀬戸内海から四国付近へ進んでいく予想です。県内には、30日(金)昼前後に台風が最も接近するとみられ、今夜以降、一時、台風の暴風域に入る可能性もあります。
この台風で、まず非常に心配なのが大雨です。九州はすでに土砂災害の危険度が非常に高まる大雨となっており、県内でも徐々に地盤が緩む所が出てきました。
県内を含む西日本には広く線状降水帯発生予測情報が発表されており県内では、30日(金)夕方にかけて24時間で降る雨の量が、多い所300ミリに達する予想。平年の8月ひと月分を大幅に上回る、極端な大雨のおそれがあり、土砂災害や河川の氾濫、低い土地の浸水など大雨災害には特に厳重な警戒が必要です。
また、あすにかけて瞬間的に35メートルに達する街路樹などが倒れたり屋根瓦などが剥がれることもあるような、激しい突風が吹くあります。海上の波も、あすにかけて、うねりを伴う「しけ」が続くほか、あす明け方から昼前の満潮時、そして台風最接近の際は高潮も警報級となる可能性があります。
どうか、あすにかけては、不要不急の外出は控えて、安全確保最優先の心構えで台風が過ぎるのを耐えていきましょう。
なお、県内では台風最接近、そして大荒れの天気の峠はあす、とみられます。しかし台風自体の動きが遅く、あさって土曜日まで強い風、高波、大雨の影響が残る心配もあります。
あす30日(金)にかけて激しい風を伴いながら、横殴りの雨も度々非常に激しく打ち付けてきます。不要不急の外出は避けて、また、大雨の災害が迫る状況になった際は家の2階など少しでも高い所に移動するなどして、できる限りの安全確保行動を心がけてください。
屋内で過ごす時も、窓から離れるなど、できる限り身の安全を考えながら過ごしましょう。停電に備えて、今夜以降、様々な電化製品の充電や、水をためておくなど対策も進めておくとよさそうです。
窓を閉め切った室内での部屋の温度に気を付けて。エアコンが停電で使えない場合に備えて、熱中症対策としての氷の準備なども進めておくと良いでしょう。
台風の動きが遅いことで、大荒れの天気は、あすがピークでも、31日(土)も前半ほど、まだ雨風の影響が残る心配があります。台風が去ると天気は持ち直しそうですが、日差しが出ると再び厳しい暑さに注意が必要です。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)