強烈寒波の襲来により、21日(木)の山口県は夜明け前から山間部では一気に雪が積もったほか、山口市中心部の市街地でも、うっすら雪化粧となりました。
これから、もう1回、雪が強まるピークがやって来ます。
寒波への心構えを、もう一段階、高めてお過ごしください。

凍える寒さや雪をもたらしている冬型の気圧配置は、あす22日(金)にかけても続く見込みで、平地でも大雪となる目安の「紫色」で示される非常に強い寒気が県内上空に居座り続けます。

あす22日(金)夕方にかけて24時間で降る雪の量は、多い所、山地30センチ、平地10センチの予想で、特に、未明～朝にかけて雪の降り方が一段と強まって、積雪のエリアも広がりそうです。
日中は寒波の峠は越えますが、山間部では夕方頃まで積雪が増え続けるほどの降り方が続くおそれがあります。

また、未明～朝のタイミングでは、山間部中心に強い雪雲が発生しやすいほか、響灘～宇部方面に発生する活発な雪雲の通り道も要注意となります。
このエリアで雪が強まることで、中国道や山陽道、山口宇部道路、国道2号や、山口宇部空港など、県内でも交通の要となる場所での雪や凍結に伴う混乱が非常に心配されます。

広範囲にわたる交通の大混乱の可能性も視野に、外出の計画は、より慎重な判断や、最新の情報収集など心がけて頂きたいと思います。

そして、雪とともに強烈な冷え込みにも要注意です。
あす22日(金)朝にかけては、水道管凍結の可能性が高まる氷点下4度以下の冷え込みが見込まれる所もあります。
水の元栓を閉めて蛇口を開ける「水抜き」を行ったり、水を少しずつ流し続けておくなど水道管凍結対策は、今夜、おやすみ前に忘れずにお願いします。

各地の22日(金)の予報です。
未明～朝にかけて、雪の降り方が一段と強まり、山間部は積雪急増。山口市中心部のほか、山口市内でも比較的雪が少ない秋穂地域や、宇部や防府、周南など瀬戸内側の市街地でも、積雪エリアが広がって、交通の乱れが拡大するおそれがあります。
徒歩での外出でも、滑りやすくなる足下に十分気をつけて。
また、凍える寒さが続きます。徳佐は一日中、氷点下の「真冬日」の予想です。

週末は、寒波は過ぎていくものの、まだ寒さは厳しく、積もった雪はすぐには消えず、路面や水道管凍結にも要注意の厳しい冷え込みが続きそうです。
土曜日は、まずまず晴れ間の出る天気。日曜日は気圧の谷の通過で、ややスッキリしない天気となりそうですが、週末を乗り越えると、来週は日中の気温は2桁…と暖かさが戻るでしょう。

（KRY山口放送 気象予報士 山本昇治）