【山口天気 朝刊6/21】鹿児島県で線状降水帯発生 山口県も地盤の緩み等に注意 きょう21日(金)日中は雨は小康状態も 週末は災害の危険高まる大雨の心配も
●鹿児島県で線状降水帯発生 山口県内も夜間は一時激しい雨で東部中心に地盤が緩む所も
●きょう21日(金)日中は雨は小康状態続く
●週末は梅雨前線が一段と北上 度々激しい雨で災害の危険が迫るような大雨の心配も
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梅雨前線が九州付近まで北上し、前線上の低気圧の通過により、夜明け前にかけて九州各地に活発な雨雲が度々流れ込みました。また、鹿児島県では午前5時台に「線状降水帯」が発生。非常に激しい雨が降り続くことで、大雨災害の危険度が急激に高まっている所があります。
また、県内も夜中は瀬戸内側を中心に一時激しい雨が降った所があり、県東部・柳井方面中心に土砂災害の危険度がやや高まり、普段より増水する河川も所々にみられます。朝の通勤通学時など、大雨で危険が高まる斜面や河川の近くなどには近づかない心がけをお願いします。
夜中にまとまった雨を降らせた雨雲は、夜明けの頃にはおおむね県内から抜けてきており、きょう21日(金)は、日中は雨は小康状態で経過する見込みです。きょうは二十四節気の「夏至」ですが、少し雲の隙間が広がって、「夏至」らしい日ざしを少し感じられることもあるかもしれません。
日中の気温は27~28度くらいの所が多くなります。日ざし控えめなぶん、極端な暑さはありませんが、空気に湿気は多く、ジメジメムシムシした暑さとなってきそうです。
週末にかけては梅雨前線が一気に九州北部から山陰沿岸付近まで北上していく予想で、あす土曜日は、午後ほど断続的な激しい雨となるおそれがあり、さらに、あさって日曜日は、今度は山陰方面から南下する前線の影響で、一段と災害の危険が迫るような危険な大雨となるおそれがあります。
週末は、この梅雨の中でも少々大きなヤマ場となってきそうです。いざというときの避難経路確認や、避難する際の持ち物などを改めて確認を行うなど、本格的な大雨に備えて防災意識を高めていきましょう。
来週も連日、曇りや雨で時折、やや強い雨のタイミングもあるなど、梅雨最盛期らしい空模様が続きそうです。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)