事故のイメージを3Ⅾ動画に…山口県警が民間企業と協力しソフトウェアを開発
交通事故の捜査に役立てようと、山口県警は、事故のイメージを「3Dの動画」にできるソフトウェアを民間企業と協力して試験的に開発しました。
(山口県警・交通企画課 川井弘一交通事故鑑識官)
「レーザースキャナーでとったデータがソフトウェアを介してこういった動画に表すことができるようになる」
交通事故の状況を動画でイメージできるシステムは、事故現場に残されたブレーキ痕などをもとに、上空からの目線や運転者の目線などを3Dの動画で確認できます。
県警はこれまで交通事故が起きたとき3D化した「画像データ」をもとに捜査を行っていましたが、現場の状況をイメージしにくいなどの課題があったといいます。
このため県警は、企業と協力して課題解決を目指す県主催のプロジェクトに参加し、京都市のシステム開発会社と協力して「3D動画」を作成するシステムの開発を試験的に進めてきました。
開発したシステムを使うと、これまでの画像データをもとにおよそ1時間で事故当時のイメージ動画をつくることができるということです。
(県警・交通企画課川井弘一交通事故鑑識官)
「適切な事故状況のイメージをもったうえで、適切な判断や処分などを下されるような証拠書類としての活用を考えている」
裁判員裁判の証拠書類への活用も期待されていて、県警は今後、システムの導入を目指していきたいとしています。