【山口天気 夕刊10/9】秋晴れシーズン…「浅葱空(あさぎぞら)」しばらく続く 朝晩強い冷え込み注意
●県内はアサギマダラが飛来する頃の秋晴れ「浅葱空(あさぎぞら)」がしばらく続く
●昼間は日ざしが心地よい一方で 朝晩は放射冷却による強い冷え込み注意
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きょう9日(水)は、秋雨前線が南に離れ、県内は日ざしが十分の陽気となりました。また、次第に秋の空気が大陸から流入し、昼間は日ざしが心地よく感じる、秋本番らしい陽気でもありました。
そんな中、秋本番の今の時期に、南へと渡りを行う途中の「旅するチョウ」アサギマダラが県内に立ち寄っている様子の話題がありました。そのアサギマダラにちなんで、久々に「kry every.」でクイズ「しょうちゃん3択」を実施しました。
「あさぎ色」は、薄いネギの葉っぱの色にちなんで平安時代に誕生した伝統色で、漢字では「浅葱色」と書きます。
幕末の新選組の羽織りの色、藍染の時の薄い藍色で、なじみがある方も多いですね。
また、この晴れ渡った空のことを「浅葱空(あさぎぞら)」と言うこともあります。アサギマダラは、そんな浅葱空、秋晴れの時期に、やってくるチョウでもあります。
その「浅葱空」が、しばらくは続く見込みです。県内は、大陸から進んでくる乾いた空気を持つ高気圧に、この先もしばらく覆われる予想。日本の南東海上では台風19号が発生しましたが、日本列島に近づくことはなく、県内は空気のさわやかな秋晴れが、今後、数日間は続きそうです。
ただ、昼間は日ざし心地よい一方、朝晩は、よく晴れるぶん、放射冷却の影響で冷え込みが強くなることに注意が必要です。目先、あす10日(木)朝にかけてでも、多くの所で今シーズン一番の冷え込みを見込んでいます。
服装で上手に調節していきながら、そして今夜は寝冷えしないよう、暖かな布団でおやすみください。
あす10日(木)の県内は、午前中は多少雲が目立つ所もありますが、全般にはおおむね晴天が続く一日に。天気は穏やかですが、気温変化は激しく、朝はグッと冷え込む所が多くなる一方で、日中の気温は、おおむね平年並みから平年を若干上回る程度で、昼間は日ざしが心地よい陽気になるでしょう。
この先、金曜日、そして週末からの3連休の頃まで穏やかな秋晴れが続く日々ですが、朝晩は一段と冷え込みが強まる日もあります。日々の激しい寒暖差で体調を崩さないよう、十分ご注意下さい。
来週は気圧の谷や湿った空気の影響で、今週に比べると晴れるチャンスが少なめの日々となるでしょう。
寒暖差には気を付けつつ、秋「ど真ん中」の穏やかな天気の日々を、しっかり楽しんでいきましょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)