能登の住宅から救出“震災ピアノ” 地震乗り越え復活の音色 石川・白山の麓で演奏会
31日、白山市白峰で開かれたコンサート。
軽やかな音色を奏でているこのピアノは、中能登町からやってきたものです。
元々このピアノがあった家は、地震で解体されることなり、ピアノも一緒に処分される予定でした。
しかし、ピアノ自体には目立った被害は無かったことから、白山市白峰にある金沢大学の施設が引き取ることに…
修理や調律を経て、この日のお披露目コンサートを迎えました。
この日はピアノに加えて、バイオリンやフルートによる演奏も行われました。
地元住民:
「すごく良かったです。ちょっと感激して、自分の昔のこととか思い出してつい泣いてしまった」
「地震やら被害を忘れることはならないと思っているんです。このピアノで…」
ピアノ寄贈の協力者:
「大事なものをなくしていく中で、 自分の大切なものを別の人が使ってくれるという持ち主の方もうれしいでしょうし、私たちも本当にここにもってきてよかったなというのが正直な感想」
地震を乗り越え、白山麓の白峰で響くピアノの音色が、今後も能登の震災の記憶を伝え続けます。