石川県輪島市の舳倉島（へぐらじま）で孤立していた3人が、自衛隊のヘリコプターで市街地に移送されたことがわかりました。

舳倉島には地震発生時に3人がいました。3人は住民1人と、水道や電気を管理するために来ていた2人です。地震による海底の隆起などにより、定期船が運行できなくなって孤立していました。14日に自衛隊によって移送されるまでの間は、個人で持ち込んだ食料や水でしのいだということです。3人にけがはありませんでした。

17日午前、ヘリから島内を撮影すると津波の爪あとがくっきりと残されていました。漁船が岸壁に乗り上げ、沿岸の施設の壁も破壊。港湾には大量の木材や建物の屋根が押し寄せ、漂着ごみやコンテナも散乱していました。住宅の近くまで津波が押し寄せた跡がありました。

舳倉島は、夏は漁業従事者など10人ほどがいるといいますが、1年を通して暮らす住民はほとんどいないということです。

輪島市によると、現時点で舳倉島の被害状況は把握できていないということです。