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「催促され断れなかった」JA鹿児島きもつき元職員が承認下りる前に総額4200万円余りを貸し付け

2024年6月7日 19:54
「催促され断れなかった」JA鹿児島きもつき元職員が承認下りる前に総額4200万円余りを貸し付け
 JA鹿児島きもつきは7日、元職員による不正な融資があったことを発表しました。融資の承認が下りる前に債務者の求めに応じ総額4200万円余りを貸し付けていたということです。

 JA鹿児島きもつきによりますと2019年11月から2021年1月にかけ、融資担当として勤務していた30代の元職員が融資の承認が下りる前に債務者に資金を貸し付けていたということです。不正に先払いしたのは7件で、総額4270万円余りに上ります。

 去年、保証会社と債権保全手続きを行う中で使い道の不明な資金が確認され先払いが発覚。この職員は健康上の理由で去年依願退職していて、「農業機械の購入のためすぐに資金が必要などと催促され、断れなかった」という主旨の話をしているということです。元職員による着服などはなく、先払いされた融資はいずれもその後本来の貸付要件を満たしているということです。

 JA鹿児島きもつきでは管理者のチェック機能も十分でなかったとして、第三者委員会を設置し再発防止策を講じることにしています。