県は20日、台風10号による農作物などへの被害額が、約31億9960万円に上ったと発表しました。

　先月29日に非常に強い勢力のまま県本土に上陸し、農作物にも大きな被害を及ぼした台風10号。県はこれまで、台風による農作物や農業施設の被害を調査していましたが、20日、最終的に約31億9960万円に上ったと発表しました、

　最も被害額が大きかったのはサトウキビで、強風で倒れるなどして、熊毛地区、大島地区を中心に約3億5600万円。さらに、指宿市を中心に日本一の生産量を誇るオクラが、約2億5900万円の被害に遭いました。農作物の被害総額は、約11億7400万円です。

　その他、農業用ハウスの倒壊や畜産用施設の屋根や壁の破損など、農業施設への被害は1111件で、約7億513万円。

　農地に土砂が流れたり、農道の路肩が崩壊するなどの被害は、約13億2000万円に上ったということです。