3月から企業の採用活動が解禁され、2026年卒業する予定の学生たちの就職活動が始まりました。そうした中、鹿児島国際大学では独自の企業説明会が開かれました。売り手市場が加速する中、企業は必死です！

　鹿児島国際大学で開かれた、合同の企業説明会、大学が毎年開いています。午後1時、説明会が始まると・・・

(内田直之キャスター)
「学生のみさんが一気にブースへと向かいます。ものすごい勢いです。それぞれ思い思いのブース、狙いを定めて向かっています」

学生たちは意中の企業に向かいました。

(内田直之キャスター)
「体育館の2階に上がって来ました。鹿児島国際大学の体育館はとっても広いんですね。この体育館を活用した説明会が行われています。今年は98の企業が参加しているそうです。企業と学生の真剣勝負の場がスタートしました」

　鹿児島労働局によりますと、2024年3月に卒業した県内の大学生の就職内定率は97.3％、過去10年で最も高くなりました。「売り手市場」はますます加速しています。一方、県内の企業に内定した人の割合はコロナ禍で県内志向が高まり一時、50％を超えました。しかし、5類に移行した後は、再び、学生の目は県外に向いています。

　参加した県内の企業は映像を活用するなどして学生たちの興味を引こうとしていました。そうした中、手こずる企業も。公共工事の測量や設計を行う会社だと言います。初めて参加しました。

(国土技術コンサルタンツ人事担当・片野坂光さん)
「有名企業が多いなというのが正直な感想。地場の中小企業だが仕事の中身を知ってもらえたら興味を持ってもらえる自信もあります」

何とか立ち寄ってもらおうと自ら声をかけます。

(国土技術コンサルタンツ人事担当・片野坂光さん)
「設計の力で地域の課題を解決する。ぜひ…」

(学生)
「回ってきていいですか。すみません…」

(国土技術コンサルタンツ人事担当・片野坂光さん)
「国際大の先輩も実はいます

(学生)
「そうなんですか。めっちゃ行きたい所があってごめんなさい」

この後、1人の学生がブースにやってきました。人事担当者も加わって和やかな雰囲気で会社の魅力を伝えました。

(国土技術コンサルタンツ人事担当・片野坂光さん)
「正直なところ、人の呼び込み人に来てもらうのが難しいと感じる」

会社ではここ数年、福利厚生を充実させキャリアアップに力を入れていると言います。

(国土技術コンサルタンツ人事担当・片野坂光さん)
「仕事をする上でいかに成長できる土台があるか？を知ってもらわないといけないと思う」

一方の学生は何を重視して企業を選んでいるのでしょうか？

(学生)
「研修制度が行き届いているか」

(学生)
「職場の雰囲気が一番大事だと思う。給料が良かったり立地が良くても職場の方との関係性とかが大事」

(学生)
「働き過ぎてしんどいと言う先輩も多い。休日がある程度、多い企業を見てます」

(学生)
「休日の数、長く続けられる仕事を探したい」

学生たちも会社の雰囲気を少しでも掴もうと懸命に担当者の言葉に耳を傾けていました。就職活動はこれから本格化します。