×

鹿児島大学2545人が入学 新生活に”物価高”の影響は?「お米が高い。節約する」学生の「支出」は過去20年で最高

2025年4月7日 9:53
 鹿児島大学2545人が入学 新生活に”物価高”の影響は?「お米が高い。節約する」学生の「支出」は過去20年で最高
 大学生も新たな一歩を踏み出しました。鹿児島大学で入学式が行われ2545人が大学生活をスタートさせました。親元を離れ一人暮らしを始める学生も多いと思いますが、「物価高」が直撃しています。新生活を始めた学生たちの経済状況は?どんなことを工夫しているのでしょうか?

 鹿児島大学には9つの学部と9つの大学院研究科に合わせて2545人が入学しました。

 式では井戸章雄学長が「専門知識はもとより何事にも関心を持って課題を解決する『何か』を創り出す力を養ってください」と新入生を激励しました。

(法文学部)
「サークルや勉強とか初めてのことがいっぱいなので1個1個全力で頑張りたい」

(歯学部)
「6年間医学の基礎をしっかり学んで立派な医療人になる」

 期待と不安が入り混じる新入生。物価高を受けて経済状況はどのように変化しているのでしょうか。

(法文学部)
「家具とかをそろえるのに思ったより必要でお金もたくさんかかってびっくりした」

 引っ越し費用を抑えるために自力で荷物を運んだという親子も。

(福岡から)
「トラックを借りて福岡から来た。引っ越し代を切り詰めようと思って。家計事情は相当痛かった。でも自分たちの生活を切り詰めて息子にはしてやろうと思って送り出した。まだ何も知らないのでこれから知っていってどう生活できるか考えたい」

 家計で切り詰めるものとして一番多く上がったのが「食費」です。自炊などの工夫で乗り切りたいという声が聞かれました。

(教育学部)
「料理が好きなので作り置きしながら日曜日に作って、1週間食べるとか計画を立てていきたい」

(法文学部)
「お米が高い。食べ過ぎないようにちょっとずつ節約する」

 親からの仕送りも欠かせないようです。

(共同獣医学部)
「(仕送りは)月10万くらい。食費をなるべく浮かすために自炊したり頑張る」

(理学部)
「月どれくらいかかるかわかっていないが今のところは5万円くらいで相談している」

(理学部)
「あまり頼りたくはないので月2万あれば」

(解説・間世田桜子キャスター)
 憧れの1人暮らしですが、「物価高」を受けて様々な声が聞かれました。学生の一人暮らしに欠かせないのが親からの仕送りです。

 こちらは、大学生協が全国30大学の学生およそ1万人に行った調査の結果です。ピークの時は1か月の仕送りが10万円以上という家庭が多かったものの減少傾向にあります。2024年の平均額は7万2350円でした。この数年は7万円台で推移しています。

 その一方で学生の1か月の「支出」は2015年から増加して13万1710円。これは過去20年間で最高だということなんです。

(内田直之キャスター)
 仕送りは7万円台で推移しているのに物価がどんどん上がると厳しいですよね。

(間世田桜子キャスター)
 そうなんです。たとえば、物価高の影響を大きく受けているのが「食費」です。こうしてみると学生が食費にかける金額はほぼ横ばいではあるんですが、「自宅で夕食をとる」と回答した学生は、2024年80.2パーセントと、右肩上がりで増加していることが分かります。物価高の影響をうけて、夕食の支出を抑えるために、外食をしない、そんな学生が増えていることがうかがえます。

 新しく1人暮らしを始めた学生たちも、様々な工夫でこの物価高を乗り切ってもらいたいですね。
最終更新日:2025年4月7日 10:44
おすすめ