全国に90人しかいない海難救助のスペシャリスト機動救難士。10管本部には新たな機動救難士が誕生しました。
　
　新人の機動救難士が、研修の最終課題として、100キロの道のりを行く「100キロ行軍」に挑戦しています。

　100キロ行軍に挑戦するのは、2024年4月に10管本部に配属された新人の機動救難士、田中貫太さん(29)です。

(新人機動救難士・田中貫太さん)
「ヘリに乗って迅速な救難活動をしたいと思い機動救難士を目指した」

　海難事故が起きた際、ヘリコプターと連携して人命救助を行う機動救難士。全国にも90人しかいない海難救助のスペシャリストです。

　伝統の100キロ行軍は、忍耐力などを養うために新人が挑む最後の試練です。

　11月、第一子を出産予定の妻も見守るなか、指宿市の西大山駅をスタートしました。

　指宿市から鹿児島市を通り霧島市までの100キロ。アップダウンを繰り返す過酷な道が続きます。

(新人機動救難士・田中貫太さん)
「右ふとももにちょっとハリが出た。アップダウンが思ったよりきつい」

　約3時間で27キロ地点までたどり着きました。

(田中さんの妻)
「思ったよりきつそうだったからちょっと心配だが気合で行けそうなので応援します。これからも」

　順調に進めば4日の明け方にも、霧島市の鹿児島航空基地にゴールできる予定だということです。