手織りの伝統技法 ペルシャ絨毯の展示会始まる
こちらは「ペルシャ絨毯」です。暖かみのある色彩に、エレガントなデザインが目を惹きますね。鹿児島市で10日からペルシャ絨毯の展示会が始まりました。すべて手作業で作られた、芸術作品のようなペルシャ絨毯が集まっています。
会場を彩るのは、イランで作られた約100枚のペルシャ絨毯です。10日から鹿児島市で「華麗なるペルシャ絨毯の世界展」が始まりました。今回集められたペルシャ絨毯は、羊の毛で糸を作るところからすべて手作業で行われます。色もクルミの皮など草木を使って染めるなど、昔ながらの手織りの伝統技法で作られているんです。
中でも珍しいのが、130年前に途絶えていた幻の織物「真珠織」の技法を使ったこちらのペルシャ絨毯です。使えば使うほど真珠のように縫い目が輝きます。真珠織の絨毯は、2021年から京都の祇園祭の山鉾に毎年飾られている、とても貴重な絨毯です。
また、楽園の入口が描かれたこちらの作品は、非常に細い糸を使って織られています。
(永田莉紗アナウンサー)
「実際に触ってみても、細かく織られているのがわかりますね。肌ざわりは、すごく滑らかでしっとりしています。ずっと触っていたくなるような感触です」
(山田屋・山田誠取締役)
「見ているだけですごく癒されたり、活力をもらう色彩だと思っている。イランの珍しい地域、産地の絨毯が会場にそろっているので、エレガントなデザインからかわいらしいもの、そして珍しい織り方のもの/様々な種類を会場でご覧いただけると思うので、ご自身の目で、そして手で触れながらご覧いただければ」
展示会は鹿児島市のマルヤガーデンズで、今月15日まで行われています。