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“不適切発言”中西市長に市議会申し入れ 「鹿屋市の歴史に大きな汚点」 責任どう果たすか判断求める

2024年5月20日 19:15
“不適切発言”中西市長に市議会申し入れ 「鹿屋市の歴史に大きな汚点」 責任どう果たすか判断求める

 海上自衛隊のヘリコプターの墜落事故を巡り、鹿屋市の中西市長が不適切な発言をした問題です。市議会は20日、中西市長に申し入れ書を提出し、発言に対する責任をどのように果たすか市長自ら判断するよう求めました。

 20日、開かれた鹿屋市議会の議会運営委員会。中西市長の不適切な発言について話し合われるのは今月3回目です。5月13日に中西市長に公の場で謝罪するよう申し入れることが決まり、20日は申し入れの内容について話し合われました。

(鹿屋市議)
「議会の立場が問われている。議会は何をやっているのかと。そういった意味でも強く申し入れして市長自身が謝罪だけでなく処分を含めた表明が必要」

 発端となったのは4月の市長のこの発言です。

(鹿屋市 中西 茂市長)
「事故後のすぐの写真だから値打ちがあるんじゃない」

 墜落した海上自衛隊の哨戒機と同型の機体が写った記念切手についての発言でした。

 そして午後。

(鹿屋市議会 花牟礼 薫議長)
「市長の発言は人命の尊厳を冒涜するものであり、基地とともに発展してきた鹿屋市の歴史に大きな汚点を残すことになった」

 申し入れ書が市議会の花牟礼議長から中西市長に提出されました。申し入れ書では早急に議会で市長が謝罪すること。事の重大さと影響の大きさを厳粛に受け止め猛省すること。発言に対する責任をどう果たすか市長自ら判断し対処することを求めています。

(鹿屋市議会 花牟礼 薫議長)
「これだけ鹿屋市の信頼、評価、ふるさと納税など色んなものの評価にも影響していると思っているので、これは市長は反省してもらわなければならない」

 申し入れに対し中西市長は。

(鹿屋市 中西 茂市長)
「大変厳しい内容で身が引き締まる思い。この申し入れを重く受け止めて対応してまいりたい。大変不快な思いをさせたことに対し改めてお詫び申しあげたいと思います。申し訳ございませんでした」

 議会での謝罪については。

(鹿屋市 中西 茂市長)
「近々議会があるのでその中でしっかりとした形で対応させていただきたい」

 6月議会の冒頭で謝罪することを示唆しましたが、責任をどう果たすかについては今後検討するとしました。

 鹿屋市議会によりますと今回の申し入れ書とそれに対する中西市長の謝罪文は6月議会終了後の「議会だより」に掲載される予定だということです。