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「配慮欠き不快な思いさせた」中西鹿屋市長 不適切発言について鹿屋航空基地訪れ謝罪

2024年4月24日 18:13
「配慮欠き不快な思いさせた」中西鹿屋市長 不適切発言について鹿屋航空基地訪れ謝罪
 鹿屋市の中西市長が23日、墜落事故があった海上自衛隊のヘリコプターの同型機が写った記念切手について「事故後のすぐの写真だから値打ちがあるのでは」と発言した問題です。中西市長は「配慮に欠けた発言で不快な思いをさせた」と謝罪しました。

 24日朝、KYTの取材に応じた鹿屋市の中西市長。

(鹿屋市 中西茂市長)
「配慮に欠けた発言によってさまざまな方にご不快な思いをさせたことについて心から謝罪申し上げたい」

 事の発端は23日に行われた鹿屋航空基地の70周年を記念した切手シートの贈呈式。海上自衛官も出席し、今月20日に伊豆諸島沖で海上自衛隊の哨戒機が墜落した事故について、鹿屋航空基地からもP-1哨戒機が行方不明者の捜索に加わっていることが報告されました。そうしたなか、記念切手に目を通した中西市長は。

(鹿屋市 中西茂市長)
「今回事故を起こした飛行機はどこにある?」
(海上自衛隊 小俣泰二郎首席幕僚)
「下の段の左から2番目です」
(鹿屋市 中西茂市長)
「事故後のすぐの写真だから値打ちがあるんじゃない」

 墜落した哨戒機の同型機が載っていることを確認し、「値打ちがあるのでは」と発言。その後鹿屋市側が海上自衛隊に発言の撤回を伝えたということです。

 24日、中西市長は「死者、行方不明者がいる中不適切で思慮を欠いた発言だった」と述べました。

(鹿屋市 中西茂市長)
「事故があった直後の切手シートの販売なのでそれを短絡的に繋げてそれが販売に何らかのプラスがあるのではないかという思いがあった」

 鹿屋市民からは厳しい声も聞かれました。

(鹿屋市民)
「聞いてびっくりしました。辞任してもらいたいような気持ち」
「いいほうには思わないですね。息子もヘリコプターの機長をしているので」

 中西市長は24日午後、鹿屋航空基地を訪れ、関係者に直接謝罪したということです。

 海上自衛隊鹿屋航空基地の大西哲第1航空群司令は「謝罪はお受けしました。海上自衛隊は現在も行方不明者の捜索に全力であたっています。その中には鹿屋出身の隊員もいるので、そうしたことにつきましてもご理解いただきたい。今後とも鹿屋市をはじめ地域の皆様と協力し合い、よい関係を築いて参りたい」とコメントしています。

 また、中西市長は24日午前開かれた市内の経済団体などが集う開発促進協議会でも不適切発言について謝罪しました。