×

鹿屋市長の不適切発言で議会が協議 「発言に抗議し公の場で謝罪」申し入れへ 自衛隊機の墜落事故めぐり

2024年5月13日 18:52
鹿屋市長の不適切発言で議会が協議 「発言に抗議し公の場で謝罪」申し入れへ 自衛隊機の墜落事故めぐり

 海上自衛隊のヘリコプターの墜落事故に関し、鹿屋市の中西市長が不適切な発言をしたことで波紋が広がっています。鹿屋市議会の議会運営委員会が開かれ議会として市長に「発言に抗議し公の場で謝罪するよう」申し入れることが決まりました。

 13日開かれた鹿屋市議会の議会運営委員会。臨時で開かれ5月2日に続いて中西市長の不適切な発言について議論が交わされました。

(鹿屋市議)
「市民に対する謝罪をどうやって形に示せるかが重要だと考える」

 発端となったのは、先月の市長のこの発言です。

(鹿屋市 中西 茂市長)
「あ、これ。事故後のすぐの写真だから値打ちがあるんじゃない」

 墜落した海上自衛隊の哨戒機と同型の機体が写った記念切手についての発言でした。

 事故機が所属する基地がある徳島県 小松島市議会が抗議の声を上げる事態に発展しました。

(徳島県 小松島市議)
「自衛隊隊員またその家族、あるいは遺族に対する冒涜である。侮辱である」

 他の市の議会で抗議する決議が可決される異例の事態。

 地元市議会の委員会でも「市長の発言に抗議し公の場で謝罪するよう」申し入れることが決まりました。抗議の詳しい表現は5月20日の委員会で改めて話し合うことになりました。どの場所で謝罪するか、6月議会では遅いとの声もありましたが中西市長に委ねるということです。

(鹿屋市議会議会運営委員会 伊野幸二委員長)
「市民にわかりやすく市長の心をこめた謝罪を求めるつもり。世間を騒がせたので当然だと思う」

 市議会の決定を中西市長はどう受け止めたのか?直接、取材しようとすると…申し入れを受けてから「正式に発言したい」として話は聞けませんでした。

 市民の反応は様々です。

(鹿屋市民(60代))
市長をやめてほしいと思う。重い処分が良い。絶対それは鹿屋市民は許さないと思う」

(鹿屋市民(20代))
「言葉遣いもうちょっと選んでほしい。謝罪だけでは…とは思う」

(鹿屋市民(30代)
「しっかり反省してもらえればいいと思うので次に同じようなことがないようにどうすればいいかは考えてほしい」

 波紋が広がる中西市長の不適切な発言。市長の今後の対応に注目が集まります。