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“発熱”症状訴える患者が急増 猛威をふるう新型コロナと熱中症の見分け方は?

2024年7月17日 19:32
“発熱”症状訴える患者が急増 猛威をふるう新型コロナと熱中症の見分け方は?
梅雨が明けて、より警戒しなければいけないのが熱中症です。そんな中、県内でも感染が急拡大しているのが「新型コロナ」と「手足口病」です。新型コロナは熱中症と症状が似ているため医師も判断が難しいと言います。どんな事に注意すればいいのでしょうか?

 鹿児島市西田の池田病院。発熱などの症状を訴える患者が増えていると言います。

(親子)
「39度ぐらいでした。きつかったですね。ずっと高かったので」

(親子)
「嘔吐下痢でした。昨日の夜がきつかった。保育園も学校でも色々流行っているので難しいですね」

 県は毎週木曜日に感染症の情報を発表しています。最新の数字では手足口病が過去10年で最も感染が拡大していて、新型コロナウイルスも急拡大しています。1医療機関あたりの数は23.13人、前の週を大きく上回りました。

(池田病院・池田琢哉 院長)
「県民の方たちがコロナに対する危機感が薄らいでいる。感染対策も少し緩やかになっているのが心配。感染者の母数が多くなることによって重症者が必ず出てくる。命に関わることもありえる。それが非常に心配」

梅雨が明けて警戒が必要になるのが熱中症です。新型コロナとは初期の症状が似ているため医師も判断が難しいと言います。

(池田病院・池田琢哉院長)
「症状はなかなか難しい。臨床の症状から区別するのはなかなか難しい。嗅覚障害、味覚障害が全面に出ているとコロナを疑う。しかし、その他の症状はほとんど一緒ですね」

そのため、自分で判断せず、早めに受診して欲しいと訴えます。似ている症状が多い新型コロナと熱中症。見分け方や対策はどうすればいいのか?

【スタジオ解説】
(内田直之キャスター)
新型コロナと熱中症。共通している症状を確認します。まずは、発熱による頭痛。そして、倦怠感、意識がもうろうとする。一方、異なるのは新型コロナは咳が出たり、味覚障害や嗅覚障害が出ます。熱中症は手足のしびれ、痙攣などがあります。こうした違いを覚えておくことは大切です。具体的な対策をまとめました。まず、感染症の最も基本的な対策。「手洗い」と「換気」を徹底して欲しいと池田院長は仰っていました。熱中症を防ぐにはエアコンの活用が欠かせませんが、温度は喚起することを前提に低めに設定して欲しいということです。30分に1回喚起するとしたら環境にもよりますが23度から25度ぐらいが望ましいとのことでした。そして、何といっても自分で判断せず、早めに受診することが大切です。重症化させないためにも早めの受診を心がけましょう。