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【ライドシェアとは?安全面は?】仙台市で7日に出発式 参入の意思示したタクシー会社9社すべてに運行許可

2024年6月6日 20:15
【ライドシェアとは?安全面は?】仙台市で7日に出発式 参入の意思示したタクシー会社9社すべてに運行許可

一般のドライバーが有料で客を運ぶ『ライドシェア』の出発式が、7日 仙台市で行われる。

その仕組みや安全管理などを、取材した。

7日から始まる『ライドシェア』は、タクシー会社が運営主体となる。

仙台タクシーグループの社員
「こちらが私の車になります。この車でライドシェアを行う予定です」

こちらの会社では、現在募集中の一般ドライバーの研修を担当する社員が、マイカーを使って7日から『ライドシェア』を行うことになった。

仙台タクシーグループの社員
「まず、実際に自分でライドシェア をやってみて、あとは新しくライドシェアをやる方に研修を行う際にも、こういうところを気を付けた方がいいよとか研修の役にも立つかなと、1回やってみようと思った」

車内に、メーターなどの機器はない。
『ライドシェア』の車両は、スマートフォンの配車アプリで呼ぶことになる。
乗客は、乗車と降車の場所を指定し、料金は事前にキャッシュレス決済。
料金は、タクシーと基本同じだ。

仙台で『ライドシェア』が許可された時間帯は、タクシーが不足する金曜日午後4時台~7時台に25台、土曜日午前0時台~3時台に15台。

東北運輸局によると、参入の意思を示したタクシー会社9社すべてに運行許可が出されている。

『ライドシェア』について、街の声を聞いた。

街の人
「(タクシーが)すいすいと乗れると、どちらにもメリットがある」
「責任を取るにしても、何かあったときに。そういうのが不安」

安全面ついては、タクシー会社も準備を進めている。

仙台タクシーグループ・小野公大専務
「このアプリは、実際に運行してもらうドライバーのアプリになります」

タクシー会社は、専用アプリを使い、ドライバーの顔認証で本人確認や健康状態の把握。
さらに、機器をスマホに接続してアルコールチェックや車両点検も遠隔で行うことができる。

仙台タクシーグループ・小野公大専務
「まずは安全面。タクシーと同じように、お客様に安全に乗っていただけるように」

こちらの会社では、ライドシェアの一般ドライバーを募集していて、時給1200円を予定している(一部歩合制もある)。

一方、個人タクシーのドライバーからは懸念の声が聞かれた。

タクシー歴24年のドライバー
「私たち(タクシーが)大変だからというよりは、利用される方が今の状態でライドシェアを望んでいるのかどうなんでしょう。賛否あると思います」
「事故起きた時どうするんだろう。だって免許取って1年以上でいいんですよ。

すでに東京や京都など全国12の主要都市で始まっている『ライドシェア』。
7日、仙台市内で出発式が行われる。

伊藤悠貴記者リポート
「安全面や事故の際の補償に加えて、タクシー業界からは反発の声も聞かれるなど未だ課題が多く残る日本版ライドシェア。期待される利用者の利便性向上につながるのでしょうか。いよいよあす、仙台で運用が開始されます」