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【鍋に欠かせない「野菜」の値段はどうなっている?】 ホウレンソウや小松菜など「葉物野菜」が今お買い得 猛暑の影響もあり一時野菜が高騰(宮城)

2023年11月16日 20:00
【鍋に欠かせない「野菜」の値段はどうなっている?】 ホウレンソウや小松菜など「葉物野菜」が今お買い得 猛暑の影響もあり一時野菜が高騰(宮城)

冬が近づくにつれて恋しくなるのが「鍋料理」だが、気になるのが材料となる「野菜の値段」だ。

猛暑の影響もあって高騰していた野菜の値段は、今どうなっているのか?

仙台市に青葉区にある「仙台朝市」。

店頭に並ぶのは三陸で水揚げされた魚や肉、そして新鮮な野菜。

青果店=今庄青果・庄子阿佐緒店長「一時期の高値に比べればある程度、回復傾向にありますね」

今シーズンは猛暑の影響もあって、野菜の価格が一時高騰。

しかし、そのピークを越えて、徐々に〝日常〟に戻る兆しがあって、特に今 ホウレンソウや雪菜、小松菜など「葉物野菜が買い得」だという。

今庄青果・庄子阿佐緒店長「一時期はホウレンソウが400円してたんですけど、今は一束100円~150円で出せるようにはなったので、葉物野菜が順調に育ってきていて これから寒さにあたると仙台の葉物はおいしくなると思うので、その辺はお買い得だと思います」

また、仙台市中央卸売市場によると、鍋の定番「白菜」は去年よりも安く取引きされているという。

そして、これからの季節、仙台の鍋料理の主役といえば「セリ」。

名取市内の生産農家では、収穫作業が進められていた。

上余田芹出荷組合・板橋富男組合長「今年のセリは、夏の猛暑で種芹で悪戦苦闘していたんですけど、11月に入って例年の数に戻ってきて、年末は量も出せて期待できると思うのでよろしくお願いします」

猛暑の影響で、セリが育つ「土台」=〝種芹〟と呼ばれるツタの生育が遅れたが、11月からは出荷量も例年通りに持ち直し、品質も自信をもって勧められるという。

上余田芹出荷組合・板橋富男組合長「まずはセリ鍋でしょうね。鍋、お浸し、根っこの天ぷら、なんでもOKですから。食べてみてください」

そして、セリが主役の鍋と言えば、鳥肉との組み合わせが一般的だが、こちらの飲食店で提供されている組み合わせとは?

伊藤悠貴記者リポート「いただきます。今が旬のシャキシャキのセリに、脂がのったクエが相性抜群でとてもおいしい」

店主の武田さんがセリに合う食材として選んだのは、今が旬=和歌山産の「クエ」。

この店では、セリ鍋を様々な形で味わってもらおうと、鳥肉だけに限らず各地の旬の食材と組み合わせて提供しているという。

旬魚旬菜 仁・武田仁さん「セリは、これからますますおいしくなっていく。(すごく生産者も)こだわって作っているので、その思いをお客様に伝えていきたい」

猛暑の影響を乗り越え、平年並みの価格に向かっていく冬野菜。

本格的な冬の足音が聞こえ始めたなか、これから鍋を囲む機会も増えていきそうだ。