【「全国学力テスト」 宮城の算数・数学が「全国ワースト2位」】県教委が学力向上につなげたいと「模範授業」公開(順位は、仙台市を除く宮城県のもの)
今年の「全国学力テスト」での成績低迷を踏まえ、宮城県の教育委員会は、学力向上の取り組みの一環として模範的な授業を、教職員らに12日公開した。
公開されたのは、宮城・大河原中学校1年生の数学の授業。
12日は、町内の他の学校の教師らおよそ30人が見学する中、宮城県教育委員会の指導主事が「平面図形」の授業を行った。
普段は、教職員に対し授業の改善などを指導する指導主事が、直接 生徒に授業を行うのは宮城県内では初めての取り組みだという。
授業は、学ぶ内容のイメージが掴みやすいようにタブレットを使い、また生徒同士の会話を促すなどしながら行われ、見学した教師らはメモを取るなどして参考にしていた。
授業に参加した生徒「話し合いの場っていうのがすごく多くて、友達に説明するとより一層(内容が)分かるっていうのもある。そこが特徴で分かりやすい」
宮城県・教育庁義務教育課 佐藤浩一副参事「算数が苦手だと答えている子どもが本県で非常に多いんですけれども、算数・数学に少しでも興味を持ってもらって、1人1人の力をつけていきたいという風に思う」
宮城県教育委員会では、宮城県(政令市の仙台市除く)で算数・数学が全国46位となるなどした「全国学力テスト」の結果を受けて「緊急プロジェクトチーム」を設けていて、算数や数学、英語の模範的な授業の様子を教職員に公開するなどして学力の向上につなげたい考えだ。