東北新幹線の車内で硫酸を漏らす 会社役員の親子を略式起訴 仙台区検察庁
2023年、東北新幹線の車内に持ち込んだ硫酸が漏れ、当時5歳の男の子などあわせて3人にやけどを負わせたとして書類送検されていた金属資源加工会社の代表ら2人を、仙台区検察庁が略式起訴した。
業務上過失傷害の罪で31日付けで略式起訴されたのは、硫酸を持ち込んだ43歳の金属資源加工会社の代表と、代表の父親で硫酸をペットボトルに入れて運ぶよう指示した81歳の会社役員。
起訴状などによると2人は2023年10月、東北新幹線の車内で、硫酸に強い溶解力があることを知りながら硫酸をペットボトルに入れたうえ、硫酸を車内の床に漏らし、乗客だった当時5歳の男の子とその両親にやけどを負わせた。
2人は当時、鉱物から金を精製する研究を行うため青森県から硫酸を運んでおり、2024年10月の書類送検の際には、警察の調べに対し容疑を認めていた。